二週間ぶりのブログになる。
というのも
二度目のNuyoricanで発表するための
詩動画(リリック・ビデオ)制作に追われて
その余裕が全くなかったからだ。
巨匠お二人の未登録という幸運に乗っかって果たせた
ニューヨーク・デビューは
日本から初参加ということもあって
目利きのかたがたから忝くも多くの拡散を賜った。
Youtubeチャンネルの視聴回数も
日本語Verを遥かに超えるほどだ。
その些か複雑な
しかしながら有り難き状況に胡座をかいていたところで
モヤシのごときプライドを満たすことは出来ても
腹の足しには全くならない。
心で「プロ」を呟くのは勝手だが
自他ともに認めるところ、となると収入が必至ーー
ということで
今度こそ「真偽」が問われる第二弾制作に乗り出したのだった。
着想は早かった。
折しもミネアポリス事件後の
「privillage」に対する憤激。
やたら虚栄や功名をひけらかすSNSや
それ以上に
承認欲求旺盛な私の内に生まれやすい
「俺様」意識への嫌悪ーー。
そこから
「裸の王様」が浮かび上がり
イメージの骨格は出来た。
が、それからがタイヘンだった。
思い出すだけでもウンザリするほど
王様女王様の表情の変化と道具を持つ手の動き。。。
詩友と呼ぶには僭越なゆりリンに二週間という時間をもらい
(NYで共演しようと約し合ったのだ)
間に合わすべく必死の孤闘が始まったのだった。
制作が進むにつれ
「あれも、これも」といった欲求が増す。
「期待値高し」という勝手な思い込みが
いっそう我が首を絞める。
MC BrujaやNuyoricanの友らに
前回以上のものを見せたいという闘志に駆られ、と言うと
カッコよ過ぎか。。。
いずれにせよ
日本でもZOOMやFBで中継が披露されるので
そこで赤っ恥はかきたくない。
やはり虚栄心も旺盛な私は
文字通り血眼になり動画とがっぷり四つで闘ったーー。
本番、
「朗読の日」に当たる6月19日
早朝に私はNuyoricanに問い合わせフォームから
リストの送信を依頼した。
先週、ゆりリンが二度目の朗読出演した際
開始時間までリストが明かされず
登録者はZOOMに入室しチャット・ボックスで初めて
自分が25人の枠内か否かを知る、という
発表者にとってはちょっと頂けない運営になっていたからだ。
私がメールで問い合わせたのが早朝5時過ぎ
その後、朝の散歩に出かけて6時半頃に帰宅すると
それまでの通り、リストが届いていた。
従来通りにーー。
だから、それは
私の問い合わせによってか
スタッフの通常業務に過ぎないのか判断しかねるところではあるが
いずれにしろ
日本からは私が10番目、
ゆりリンが27番目という結果に
些か複雑な思いだった。
両者とも即エントリーだったはずだ。
まさか「海外勢は一人」などといった内規が
自由と平等の都市にないことを祈るばかりだが
朝から夜まで二週間かけて作った動画で
失策は犯したくない。
私はバタバタと準備し
二度ほどリハーサルすると
早くも時間になっていたーー。
結果は
ゆりリンや
マッチのツイッターを参照されたい。
因みにマッチこと「平川綾真智」氏は
土曜深夜から翌日午前中にかけて
毎週開催されているオープンマイク
「ミッドナイト・ポエッツ」のスタッフでもあり
彼の熱いお誘いを受け
日曜早朝に初めてツイキャス朗読をやってはいたのだった。
要領を得ず接続が手間取ったが
Nuyoricanの告知もかねて
変具リッシュで朗読していた。
だから
マッチの前宣伝も恐縮するほど過分なもので
光栄ではあるがプレッシャーもその分高まっていたが
不思議と
ひと月前ほどの緊張はなく
寝不足は残っていたものの
案外楽しんでパフォーマンス出来た。
(マスク着用は当日のリハーサルで決まったのだ)
ただ
最初のBrujaからの呼びかけで
画像が私自身にだけ固定となり
彼女の顔に切り替わらなず
ちゃんと通信されているのか不安なままの開始だったのが
今後の懸念である。
(独り芝居にでもなれば最悪!)
それでも
首尾よき朗読だったこと以上に良かったと思うのは
その前にBrujaに伝えた言葉だった。
ツイッターにも紹介したものを改めて記すーー。
i read your poet "If Anybody Interested". i was so http://moved.it tells me the mission of poets. We poets should keep on writing and fighting against brutality, racism, arrogant authority, and mentality.
(「あなた(Bruja)の詩(If Anybody Interested)を読んだ。とても胸打たれた。それは僕に詩人の使命を教えてくれた。我々は書き続け闘い続けるべきと。野蛮さ、人種差別、傲慢な権力。そして、そこへ向かう心的傾向と」)
上記のとおり
彼女の詩を読んで抱いた感慨である。
彼女も頷いてくれていた。
私の変愚リッシュも捨てたものじゃない、と
少し安心した。
朗読後
エントリーの一人から早速チャンネル登録を賜った。
また
FBからだろうか
さらに2名で計3名が私の新たな登録者になってくれた。
以下、チャットの感想を紹介するーー。
(既に一般公開済み)
どうやら
「POETAQ」が「Japan」で「sexy&eccentric」の専門家(?)という認識が
定着しつつあるようだが
こうした動画を引き連れるぶん
常連詩人のように毎週というわけにはいかない。
(ましてやテーマ有りのMonday Nightなど問題外!)
デビュー時のフィーバーとは裏腹に
ニワカ的チャッカーが減っているらしいからか
動画視聴は海外と異なり至って少ない。
救いなのは
熱烈に賛辞をくれているゆりリンとマッチぐらいか。。。
地元福ポエは???
いやいや
不満を口走ってどうする。
私は昨日の演技を終えた時点で
次の局面(フェーズ)に入った気がしてならない。
それは
もはや「目」は「他者」でなく
「自己」ということ。
「きょう披露したものを超えるもの・異質のものを作れるか」ということ。
評価というものは
良きにつけ悪しきにつけ
黙っていても付いてくる。
もう「見て見て」の段階は卒業なのだ。
随分と勝気なことをほざいたが
内心は不安と混迷に尽きている。
ひと月などあっという間
密かに次作の案が耳をくすぐっている。
進め、POETAQ!
変愚リッシュも堂に入れば得心だ。
(チャットが証明しているではないか!)
開いたら名折るどころか新天地 「ジャンルは”POETAQ”」で行こうよ、honey!
(これぞ、Nuyoricansをpopping!dancing!と言わしめた怪作
Don't Tell The Truth」)
VIDEO
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