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【終戦80周年】『愛國百人一首』『戦争(作・与謝野晶子)』を詠む

  8月15日を迎えた。終戦80周年(海外では、日本が降伏文書に署名した9月2日)に寄せて、二作を制作。祈りの一日。。。 『愛國百人一首』 ロック詩『戦争』与謝野晶子 August 15 has come — the 80th anniversary of the end of the war. (Overseas, the date is marked as September 2, when Japan signed the Instrument of Surrender.) On this day of prayer, I completed two new works. 【English Subs】80 Years After WWII /100 Patriotic Tanka Poems (1942): Samurai Spirit in Prewar Japan “War(戦争)” Yosano Akiko,Poet(1878-1942)  JPN Read/ENG Subs  

(詩)NoHellShow 〜道徳の授業



先生は
おカミが規定した「トラの巻」片手に
子供らにギロンさせる
子供らも賢いもので
何をどう発言すべきか心得ている
何せ「一流大学、一流企業」
もしくは「国家公務員」が夢なのだから
内申書に汚点は残せない
心にもない「キレイゴト」を互いに述べる
それこそ先生が最も望んでいること
あたしたちは役者なのだから
演出家の望みどおりに役をこなす
そうしてあたしたちは「5」をもらい
大人たちは給料をもらう
茶番とわかっていても
食っていくためには仕方ない
本心を剥き出しにしたら
それこそお縄だ
だから
先生の顔色をうかがいながら発言する
反論を求められれば
一応出してみる
でも
それは理想の答えを導くための方便に過ぎず
決して心からの反論ではない
いや
そもそも反論など思い浮かばないし
浮かんだところで
口に出すつもりもない
なぜなら
そんな台本にないアドリブをやろうものなら
とんでもない制裁を食らう
ギロンが紛糾して
大切な給食時間や昼休みが削られる
「授業内容」なんて無いようなもので
(だって、芝居を演じればいいのだから)
つつがなく済ませば
みんなも先生も気分良くチャイムとともに終われるのに
下手にジロンなど持ち出されては困るのだ
だから
「臭いものには蓋」さながらに
キレイゴトでやり過ごせばいいのだ
先生もそれがお望みなのだ
それに反するから
ひどい目に遭う
学校とは
いかに人生をひどい目に遭わず過ごすかを教え込む
「お利口さん工場」である
たくさんたくさん「お利口」を世に出せば
それだけ
国も発展する
個々人も決まった給料がもらえて幸せだ
幸せに
真実だの虚飾だの無関係
人は食ってゆかねばならないのだ
「道徳」はだから
そういう意味で
実に「道徳」的なのであるーー



(昨日に引き続き、暑さに参ってる。昨今のニュースにも。。。)

【詩】→「洗濯おばさん」








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