スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

祝🐍巳年 切り絵動画 ヤマタノオロチ  Happy New Year of Snake Recitation Film"Kojiki (Ancient Japanese Legends),Yamatano-orochi-The Eight-Headed Serpent"" 

  昨年末、突然、腰痛に見舞われた。慣れぬ庭作業で歩行困難に。起床時などは着替えさえ出来なかった。それが始まったのが、ちょうどこの朗読動画に着手した頃である。 「蛇(オロチ)が降りてきた!」  これは退治せねば、と、三週間の格闘と度重なる「書き出し失敗」の末、完成したのが正月二日だった。お陰で、現在はなんとか歩けるまでに痛みは緩和している。悠久の魂魄が息づく神話と対峙するのは容易でない。恐るべし「言霊」である。 At the end of last year, I was suddenly struck by lower back pain. Unfamiliar garden work left me unable to walk. At times, like when getting up in the morning, I couldn’t even get dressed. This all began right around the time I started working on this reading video. “The serpent (Orochi) has descended!” I thought, I must vanquish it. After three weeks of struggle and countless "export failures," I finally completed it on January 2nd. Thanks to that, the pain has now eased to the point where I can walk somehow. Facing myths where eternal spirits reside is no easy task. The power of "kotodama" (the spirit of words) is truly fearsome. 太鼓朗読 古事記「八俣の大蛇」 Taiko Recitation: Kojiki "Yamata no Orochi–The 8-Headed Serpent" JPN Read/ENG Subs

(詩)脅威と幸福 (俳句)静けさや



静けさや胸に染み入る居ぬの咆哮(こえ)

脅威を知った
それは
静寂だ

静寂は好きである
物書きには絶好の環境だ
ファミレスの雑踏でも
構わない
それが環境音と響くからだ


咆哮は違う
それも
甲高く鋭い
心臓を刺してくるような尖った喚き
それが
今日はないのだ
静かである
そして
不気味である
それが却って私を落ち着かなくなせている

確かに咆哮に見舞われると
自分も同類となって
吠え返したくなるほど
憎悪に熱くなる
そして
その日、一日が苛立ちに染まる
夢も希望も幻想も
全て失意の闇に消し去られてしまう
いっそ死んでしまいたくなる
畜生ごときに打ちのめされるのだ

だが、である
今度はそれが無い、となると
また憂鬱に沈む
今は静かだが、明日はきっとうるさいに決まっている
またも、あの狂ったような喚きの地獄に見舞われる
そう思うと
この静寂が実際に吠えられている時以上の憂鬱な暗雲を
胸に運んでくるのである

つまりは
静寂だろうが叫喚だろうが
不幸に違いは無い
こんな私ゆえ
いくらジャンボ宝くじに当選しようが
詩集が名高い賞に輝こうが
人も羨む美女を恋人に持とうが
幸福など訪れぬだろう
幸福はだから
私が先に逝くか
ヤツが先に逝くかのいずれかである

私の日常は
だから
それほど幸福と言えなくもない
富や名声とは無縁なのだから


【詩】→「向かいのクロ」


麓を走る電車の音に反応し
泣き出すような

コメント