スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

【終戦80周年】『愛國百人一首』『戦争(作・与謝野晶子)』を詠む

  8月15日を迎えた。終戦80周年(海外では、日本が降伏文書に署名した9月2日)に寄せて、二作を制作。祈りの一日。。。 『愛國百人一首』 ロック詩『戦争』与謝野晶子 August 15 has come — the 80th anniversary of the end of the war. (Overseas, the date is marked as September 2, when Japan signed the Instrument of Surrender.) On this day of prayer, I completed two new works. 【English Subs】80 Years After WWII /100 Patriotic Tanka Poems (1942): Samurai Spirit in Prewar Japan “War(戦争)” Yosano Akiko,Poet(1878-1942)  JPN Read/ENG Subs  

(夢)(フォト拝句)さびしさや




さびしさや君の瞳に愛飢え男


 きょうは憧れの人の舞台。場所は劇場というより、カフェバー。まだ早いのか、テーブルや椅子が普通どおり置かれている。ステージが設けられているわけでもない。客は数人ほど。見知った顔はない。不安になる。
 ご当人が現れた。友人らしきを見つけるなり、笑顔でそちらへ駆け寄る。なんて可憐なのだろう。永遠に歳を取らないのも魅力である。
 ひとりぽつんと座っている私に気づいたのか、なんとなく嫌そうな表情と足取りでゆっくり歩み寄ってきた。私にだけこんな態度なのだろうと思うと、悲しくなると同時に悔しい。演劇界のスターはこの一人の存在だけを嫌悪しているのである。
「きょうはお芝居あるのかな」
 私は平静を装って訊いた。が、返ってきた答えは、いつも通りそっけないものだった。
「きょうは無いのよ」
「無い? どういうこと?」
「きょうはトーク」
「トーク?」
 それには答えず、さっと背を向け、また楽しげな声でさっきの友人の輪に戻る。私は再び寂しさに沈む。明るい会話が響けば響くほど、居たたまれなくなる。
 後味悪さが残る一夜だった。


 さびしさや君の瞳に愛飢え男 POETAQ


【夢+フォト拝句】→「映画ロケ」

コメント