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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

【シャウトよりツイートのとき バーポエマー】祝優勝 ミッドに捧ぐ! 〜コトバスラム福岡大会レポート

  







(コトバスラム福岡 優勝者 元親ミッド  KSJ福岡公式Twitterより)

またもスラムの魔に射されてしまった。

昨年、予選で読もうとして取りやめた「船」を

今回は英語混じりに読み突破したものの

『Here Comes The Ship』 )

決勝戦1Rでつまずいた。

英語詩なのだが

冒頭のリフはよかったものの

「さあ、ここから」というところで言葉が出ない。。。

記憶が飛んだ。。。

(『I Can't Breathe』)


なので、それをそのまま口にする(まるで、セリフのように)。

後から宿敵ミッド(今回の福岡優勝者)に打ち明けると

それは察せられたとのことだったが

多くのオーディエンスもそうだったようだ。

実際に1R目のジャッジはミッドの半分「7」だった。

それが大きく響いて

2Rで五七調のエログロ・テキスト(『祇園精舎』)を

原稿ありというのもあって調子良く読み点稼ぎはしたが

届かなかった。

2点差で破れる。。。


実は前夜、夢を見ていた。

それは私が運転する車(または、自転車?)が煽られるというもの。

背後からブツブツと声がするので

振り向くと、真後ろにピタリと付けてくる。

いつまでもやまないので

私はさっと右へ避けたーー。

恐るべし、無意識!!!

いやいや、待て!

そもそも先行している、との慢心がいかがなものか。

それがタタッかのか

いずれにしろ、私は次点で敗退だったーー。


さて、

ミッドは現代詩の教室でコツコツと書き続けている忍耐のバーホッパー(自称)。

勝利の挨拶でも「仲間が賞を受けるなかで、自分は地味な存在」と謙虚に告げていた

が、

私は彼の朗読を何度か聴いていて、その度、痺れていた。

彼は建築現場で働いている。

その過酷な日常から紡ぎ出されるレトリックには

ストイックで独(毒)特な汗臭さが感じられ

川筋育ちの私は久しく敬愛してきた


確かに今回のスラムも(というか、毎回)

パフォーマンス系が(私もその一人)大きな身振りや声で

熱苦しい自己主張を相変わらず展開していたが

その中でミッドは数少ない「呟き系の現代詩」を淡々と語っていた。

確かに、地味である。

しかし、それが「福岡大会」の栄冠を獲得した。


私はこの事実に驚きを禁ぜずにる。

羨望や悔いがないではない。

しかしながら

先述のごとく、いわゆる「スラム」(とりわけ、日本における)が

舞台経験者が押しで勝ち登っていくキライがなきにしもあらずのなか

ミッドのごとき「テキスト系」がしっかりと票を得たことに

私は改めてこの「コトバスラム」が

「芸人のサイドワーク的似非ポエムの場」ではないことを

安堵とともに思い知らされたのだった。

(私には、かつて熱を入れていたバトルが

いつしかそうしたテイタラクへと陥り

ブームも冷めていったというザンネンな経験がある)


ともかくミッドよ。

私の敬愛する詩友よ。

全国大会でも君の朴訥で骨太なレトリックを

その頑健な体躯とは裏腹に呟き勝ってくれ給え!


 シャウトよりツイートのとき バーポエマー










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