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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

【訴うるべきもの無きの幸不幸】〜Caridad De La Luz "If Anybody Interested"を読んで

Nuryorican Poets CafeでMCをやっている
Bruja aka Caridad de la luz。
彼女の詩が所収されている詩集を電子書籍で買った。
先週木曜のオープンマイクの締め括りに
見事なライムで朗唱していたので
どうしても読んでみたかったのだ。
(英語の勉強にもなるし。。。)

調べてみると
ラップの楽曲も配信していた。
ツイッターのプロフィールから
学校でも詩作を教えているようだ。
(Mothというラジオ番組に生徒を送っているらしい)
早速フォローした。
(先週の私の動画まで添付してしまった。。。)

まだじっくり読めていないが
レイシズムがテーマであることは
変具リッシュの使い手でも分かる。
その訴求力爆裂する最終節ーー
 
       Terrorist interrogation 
       Modern-day enslavement 
       The color of your skin is under investigation
       Racial condemnation
       Ego inflation, superiority-complex implementation
       Stop-and-frisk statistics are rising for the innocent
       But if you aren't interested, don't listen to this gibberish
       Forget the politrix of this matrix that we're living in 
       It's all part of the system and it's always going go be like
       This
       If you aren't questioning the roots of white privilege
(Caridat De La Luz  "If Anybody Interested"  from"The Breakfast Poets Vol.4") 
 
ミネアポリスでの事件。
写真や動画を瞥見したが
いたたまれない。。。
そう言えば
先週のマイクはその二日後だっただけに
いささか重い朗読が多かった気がする。
その締めに披露頂いのが上記の詩だった。
著作権の許諾を得てないので翻訳は出来ないが
ちょっとシニカルなタイトルが示しているように
「他人事が助長してしまう災禍」が
見事な脚韻で連射されている。
スポークンワードの本領発揮といったところだ。
(実際、オンラインで聴いていても胸に迫った)
ああ。
こうした烈々たる気迫と表現を
スラム詩人を詩人と認めぬ「white privilege」ならぬ
「poet privielege」の輩に求めたとて虚しかろう。。。

さあ
明日は我が詩友がNYに挑戦。
そこからまたエネルギーを頂き
次週はいよいよ「ホンモノ」が試される第二作制作!
と、早朝から張り切ってやりかけの動画に向かったが
抜けぬ疲労に雑事
それから久々の詩友との長電話(それはそれで楽しかった)
が重なり進まなかった。
あと一週間
完璧に仕上げ
Brujaの詩も読み込んで
拙くだが、彼女に伝えたいーー。
今度の事件について
それに触発されたことなども。
もはや
半径2メートルの洒脱晦渋蘊蓄を
privilegeに捏ねくり回してなどいられぬ!


 訴うるべきもの無きの幸不幸

(Bruja aka Caridad de la luz の詩二篇所収)
 

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