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【12月8日に寄せて その2】中原中也「サーカス」(昭和九年) ー茶色い戦争ありました。。。 [On December 8th—Pearl Harbor Day] Nakahara Chūya’s Circus (1934): “There Was a Brown War…”

  「ゆあーん、ゆよーん」  天才詩人の残した不朽のオノマトペである。しかし、その何とも童話チックな響きとは裏腹に、その詩「サーカス」は、「戦争」というものの本質−−冷酷さ、嘘くささ、滑稽さ等々−−が、小学生でも分かる言葉で綴られている。「サーカス」は、それに踊らされている大衆なのか、当局なのか。。。この詩を収めた詩集『山羊の歌』は昭和九年が発刊年。青空文庫によると、12月10日というから、ほぼ91年前の冬だ。今の世界はどうなのか。暗い気持ちと向き合いつつ動画を作った。 “Yuaaan, yuyooon.” This is the immortal onomatopoeia left to us by a genius poet. For all its fairy-tale charm, the poem Circus in which it appears speaks of the essence of war—its cold cruelty, its falseness, its absurdity—in words that even a child could understand. Is Circus about the masses being made to dance, or about the authorities who pull the strings…? The collection that contains this poem, Goat Songs, was published in 1934. According to Aozora Bunko, the date was December 10th—so it was the winter almost ninety-one years ago. And what about the world now? I made this video while facing that darkness within myself.

【団塊の隠居の特許「自粛」かな】 疫禍に思うーー

久々に近くのイオンに行った。
豆腐を買いに。
夕方、通常なら「値下げ」を狙っての客で溢れる時刻。
が、四、五台の稼働レジには
精算中の客に離れて一人ほどが待っているといった閑散さ。
床には立ち位置を示す「足跡」が貼ってあった。
が、そこにも人は立っていなかった。
目を疑う光景に思わず震撼しそうだった。

が、ふと思った。
我々はこれまで余りに「三密」過ぎたのではないか。
「三密」とは、「密閉、密集、密接」のこと。
コロナ禍の渦中で生まれた言葉だが
逆に言えば
このパンデミックに襲われる以前の我々を如実に表すものとも言える。
「発展」「成長」「進化」ーー。
これが産業革命以降の新たな「信仰対象」だった。
「地方」「貧乏」「孤立」等々は
蔑視や忌避の対象だった。
「負け犬」の証左であった。
不謹慎なようで恐縮だが
今回の疫禍は
そうした「上昇志向」を見直す好機ではなかろうか。
元来「厭人癖」のキライがある私なので
幼児期から「独り」の時間に浸かることが苦にならぬどころか
むしろ好んでそうしてきた。
それだけに
今回の「自粛」ムードは歓迎だが
しかしツイッターなど見ていると
やはり、なんとしてでも「繋がり」が人気なようである。
私は現在、第二の「ツイート疲れ」に突入している。
無視されたり
返信強要に感じてしまうコメントが来たり。。。
ツイートを初めて
めっきり読書しなくなった。
これははっきり言って「後退」である。
私は「呟き」の滝に顔を晒せば晒すほど
「愚昧」になっていく。
が、情報発信の手段としては容易に捨て難い。
ジレン魔である。
「魔」は「自粛疲れ」で商店街へ足を運ばせるような
甘い「蜜」。
「イベント」「ネット」「お買い物」ーー
誘惑の「三蜜」で感染拡大を促進する。

さて
現在、四月を題材にした動画を制作中だが
果たして間に合うのか。。。(いつも言っている気がする)
創作は孤独な作業である。
「引きこもり」でないと出来ない営みである。
「クリエイトな仕事」云々と
AIから仕事を奪われる恐怖の対抗策として喧しく報じられていたのはつい昨今のこと。
それなら
今こそ個々人が何かを創り出すことに着手すべきではないのか。
もっとも
朝から晩までテレビ漬けの偉大なる団塊御隠居には無関係な話だろうが。

 団塊の隠居の特許「自粛」かな






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