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注目

【終戦80周年】『愛國百人一首』『戦争(作・与謝野晶子)』を詠む

  8月15日を迎えた。終戦80周年(海外では、日本が降伏文書に署名した9月2日)に寄せて、二作を制作。祈りの一日。。。 『愛國百人一首』 ロック詩『戦争』与謝野晶子 August 15 has come — the 80th anniversary of the end of the war. (Overseas, the date is marked as September 2, when Japan signed the Instrument of Surrender.) On this day of prayer, I completed two new works. 【English Subs】80 Years After WWII /100 Patriotic Tanka Poems (1942): Samurai Spirit in Prewar Japan “War(戦争)” Yosano Akiko,Poet(1878-1942)  JPN Read/ENG Subs  

Leonard Cohen - The Goal

昨日のNHKーFM「ワールド・ロックナウ」
渋谷陽一氏が なぜだろう
もう二年前に亡くなった
詩人でありシンガーの
レナード・コーエンの 遺作アルバムを紹介した。

レナード・コーエン プロフィール

音源だけ残し
あとは息子に託した、という
遺言と言っても過言でない珠玉たち。 

その中で 最も心打たれたのが
揺蕩うごとき曲をバックに読まれる
なんとも哀切に富む詩。
題して「goal」。

まさに我が最期を悟ったかのような
穏やかだが寂しげな声である。
この巨匠の前に紹介された
バリバリのロックや
二十歳過ぎの瑞々しいポップとは
対照的だっただけに 一層胸にしみた。 

別に昨日がコーエンの命日でもないので
なぜ渋谷氏が突然、彼を選んだのか
その意図は謎なままだが
10月のイギー・ポップスしかり
ポエトリー・リーディングも
大家は聴かせてくれる。

 以下 渋谷氏の読み聞かせ(訳詞)を紹介するーー

「ゴール」 

 家から出られない
電話にも出られない
私は再び落下している

でも私ひとりではない
魂の収支決算が遂に完了した
借りはもうない
賃借対照表はゴミ箱へ 

落下
それはずっと前に始まった
雨はとめられない
雪はとめられない
私は椅子に座って外を見ている

隣人が挨拶する
私の敗北の微笑みを見て
風に揺れる木の葉とともに
私も揺れる
陽を浴びて輝く
車のクロームとともに
私も輝く

生きている
ほとんど元に戻ったようだ
ほとんど 

従わなければならぬ人は誰もいない
教えなければならぬものはなにもない
ただゴールには
まだほんのわずか届かない

 

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