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祝🐍巳年 切り絵動画 ヤマタノオロチ  Happy New Year of Snake Recitation Film"Kojiki (Ancient Japanese Legends),Yamatano-orochi-The Eight-Headed Serpent"" 

  昨年末、突然、腰痛に見舞われた。慣れぬ庭作業で歩行困難に。起床時などは着替えさえ出来なかった。それが始まったのが、ちょうどこの朗読動画に着手した頃である。 「蛇(オロチ)が降りてきた!」  これは退治せねば、と、三週間の格闘と度重なる「書き出し失敗」の末、完成したのが正月二日だった。お陰で、現在はなんとか歩けるまでに痛みは緩和している。悠久の魂魄が息づく神話と対峙するのは容易でない。恐るべし「言霊」である。 At the end of last year, I was suddenly struck by lower back pain. Unfamiliar garden work left me unable to walk. At times, like when getting up in the morning, I couldn’t even get dressed. This all began right around the time I started working on this reading video. “The serpent (Orochi) has descended!” I thought, I must vanquish it. After three weeks of struggle and countless "export failures," I finally completed it on January 2nd. Thanks to that, the pain has now eased to the point where I can walk somehow. Facing myths where eternal spirits reside is no easy task. The power of "kotodama" (the spirit of words) is truly fearsome. 太鼓朗読 古事記「八俣の大蛇」 Taiko Recitation: Kojiki "Yamata no Orochi–The 8-Headed Serpent" JPN Read/ENG Subs

昨日ここと(不審なおっさん)

昨日、午前十時過ぎ
祖父の祥月命日で参拝に出た矢先
車を露地から広い車道へ右折した瞬間
前を通過した老夫が踵を返して
我が家の方へ曲がった。

怪しい。
一旦バックして彼を追い路地へ
我が家を通過し
突き当たりのT字を左折したところで
彼の横に停止して声をかけた。

すると、だ。
それまで猫背で陰険な雰囲気を醸していた
七十年輩が
凄まじい勢いで運転席の窓へと回ってきて
怒鳴り返してきたのだ。

「人を泥棒呼ばわりしやがって!」ーー

待て待て。
確かに不審な口調は悪かったかも知れぬ。
が、だ。
私が車を広い道へ出した瞬間
踵を返して我が家へ曲がって行った。
どう見ても「空き巣」と疑われて已を得まい。
それで敢えてお伺いしただけである。
それを
噛みつかんばかりの怒号で詰め寄ってきた。

サングラスに黒いキャップの老年は
歪んだ唇に前歯が欠けて
見るからに不気味でもあった。
路地に曲がるというのは
そこの住民以外
余程の用がない限り踏み入らない狭い路である。
ドライブレコーダーが作動していたから
確認は出来るが
二度と見たくない絵図ーー

こうした
孤独で怪しげな中年男らを
短編集に描いてみたくなった。
嗚呼、
男というのは
老いると
どうしてかくも醜くなるのかーー

ノーベル賞を受けても尚
研究に邁進する老賢者もいれば
朝から晩までテレビ漬けの
「万年平社員」みたいなのもいる。
本年の「流行語大賞」に
去年の「オブジーボ」もそうだが
「リチウム電池」も入っていない。
「人生100年時代」の我が国は
知性より
痴性がどうやら尊ばれるようだ。

昨日の老爺の
思い出したくもない罵言とともに
情けなき正体は
そんなところにも現れるようである。。。




















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