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【狂言小唄】『笑いの呪文』(超絶誤訳・音声変換)原作:ヴェリミール・フレーブニコフ

  我が国は西側陣営なので、ロシアの情報はなかなか入ってこない。いや、「敵側」のフィルターがかったものばかり、という印象だ。大昔、成人祝いに『ドストエフスキー全集』を古書で買おうとしたほどのロシア文学ファンである小生は、そこで、ロシア詩でも朗読してみるか、と調べるなかで出会ったのがヴェリミール・フレーブニコフの『笑いの呪文』だった。  しかし、学生時代、せいぜいドイツ語を第二外国語として学んだだけの小生には、ロシア語の音読などハードが高過ぎる。それでもアプリ再生で練習を重ねるうちに、「超絶誤訳・音声変換」で読むことを思い付いた。難しいロシア語発音を日本語に当てて、忠実な翻訳ではない、全く別の詩作を試みることにしたのである。折りしもイラン戦争中で、そんな情勢にも触発を受けることとなった。  狂言風に詠んでみた。(謳ってみた)。もともと「笑いの呪文」だけに、狂言が合っていると思った。動画は映像を添えられるので、言葉と絵のコラボが互いの「語られない部分」を補ってくれる。そのギャップが際立つものが出来たと思う。  As our country belongs to the Western bloc, information from Russia is not easily accessible. Or rather, much of what we receive feels filtered through the lens of an “enemy.” As someone who has long been fond of Russian literature—so much so that I once considered buying a second-hand complete works of Fyodor Dostoevsky as a coming-of-age gift—I found myself wondering if I might try reading Russian poetry aloud. It was in that process that I encountered Velimir Khlebnikov’s "Incantation by Laughter."  However, having studie...

昨日ここと(不審なおっさん)

昨日、午前十時過ぎ
祖父の祥月命日で参拝に出た矢先
車を露地から広い車道へ右折した瞬間
前を通過した老夫が踵を返して
我が家の方へ曲がった。

怪しい。
一旦バックして彼を追い路地へ
我が家を通過し
突き当たりのT字を左折したところで
彼の横に停止して声をかけた。

すると、だ。
それまで猫背で陰険な雰囲気を醸していた
七十年輩が
凄まじい勢いで運転席の窓へと回ってきて
怒鳴り返してきたのだ。

「人を泥棒呼ばわりしやがって!」ーー

待て待て。
確かに不審な口調は悪かったかも知れぬ。
が、だ。
私が車を広い道へ出した瞬間
踵を返して我が家へ曲がって行った。
どう見ても「空き巣」と疑われて已を得まい。
それで敢えてお伺いしただけである。
それを
噛みつかんばかりの怒号で詰め寄ってきた。

サングラスに黒いキャップの老年は
歪んだ唇に前歯が欠けて
見るからに不気味でもあった。
路地に曲がるというのは
そこの住民以外
余程の用がない限り踏み入らない狭い路である。
ドライブレコーダーが作動していたから
確認は出来るが
二度と見たくない絵図ーー

こうした
孤独で怪しげな中年男らを
短編集に描いてみたくなった。
嗚呼、
男というのは
老いると
どうしてかくも醜くなるのかーー

ノーベル賞を受けても尚
研究に邁進する老賢者もいれば
朝から晩までテレビ漬けの
「万年平社員」みたいなのもいる。
本年の「流行語大賞」に
去年の「オブジーボ」もそうだが
「リチウム電池」も入っていない。
「人生100年時代」の我が国は
知性より
痴性がどうやら尊ばれるようだ。

昨日の老爺の
思い出したくもない罵言とともに
情けなき正体は
そんなところにも現れるようである。。。




















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