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注目

【無意識と宇宙】唯識三十頌 Triṃśikā-vijñapti-mātratā (Thirty Verses on Consciousness Only)

  アインシュタインが「天才」と称した物理学者、ニコラ・テスラが説いたように、宇宙(万物)が周波数で出来ているとしたら、「読経」はその周波数を、その内容とともに発しているのだろうか。。。  ユングの集合的無意識のさらに奥を明かすらしい「唯識三十頌」を読誦してみた。宇宙に届くだろうか。。。 「唯識三十頌」 “Following Nikola Tesla—the physicist whom Einstein called a ‘genius’—if the universe (all things) is made of frequency, then perhaps chanting sutras releases those very frequencies along with the meanings they carry… I tried reciting Vasubandhu’s Thirty Verses on Consciousness-Only (Vijñaptimātratā-triṃśikā), which speaks of a stratum deeper than Jung’s collective unconscious—namely the ālayavijñāna. Will it reach the cosmos…?” Thirty Verses on Consciousness-Only (Vijñaptimātratā-triṃśikā) English Subtitles Version

(書評)エリアーデ「若さなき若さ」(『コッポラの胡蝶の夢』原作)を読む



読了の前
Twitterに
落雷を受けて燃えている幹の動画を見ていた。
裂け目にオレンジ色の炎が燃え続けている。
燃え立つ内臓のようだ。
合成動画でも見ている錯覚を抱いた。

エリアーデの「若さなき若さ」も
落雷を受けて寿命を得るーー
というより、夢想に包まれる。
メタフィクショナルな奇譚。
(『エリアーデ幻想小説全集 3』作品社刊)
その最終章も落雷のシーンが語られる。
さっきPCで見た動画と重なる。
その一致にいささか怖気を覚えつつ
スローな読書が
途中、ポエトリースラムを挟んで
ようやく了る。

読むきっかけは
コッポラが選んだ小説と知ったからだった。
映画は観ていない。
ただ
「胡蝶の夢」のテーマ自体
小生には魅力的だったから
巨匠の目に誘われるように紐解いてみた。

未来を知ることの孤独ーー

戦争だの諍いだのは
ひょっとして
それらを紛らすための
苦し紛れの戯れなのか。
老巨匠の臭覚を働かせてやまぬのが
分かる気がする。
『地獄の黙示録』といい
『ラスト・タンゴ・イン・パリ』といい
悲劇を描かせたら沙翁と並ぶ天才は
憂鬱の王様である。

短編というには重く長い怪作
慰安も癒しもないが
妙にカタルシスを覚える。
「胡蝶の夢」は荘子の説話
エリアーデの主人公は稀代の言語学者ゆえ
当然それを知っていて
落雷に見舞われて以降の「若返り」を
それとなぞらえる。

悠久の歴史と
遠大な宇宙から我が身を鳥瞰すると
「たかが人生」と肩の荷が下りる
それがひょっとして
カタルシスなのかも知れないーー。


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