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【狂言小唄】『笑いの呪文』(超絶誤訳・音声変換)原作:ヴェリミール・フレーブニコフ

  我が国は西側陣営なので、ロシアの情報はなかなか入ってこない。いや、「敵側」のフィルターがかったものばかり、という印象だ。大昔、成人祝いに『ドストエフスキー全集』を古書で買おうとしたほどのロシア文学ファンである小生は、そこで、ロシア詩でも朗読してみるか、と調べるなかで出会ったのがヴェリミール・フレーブニコフの『笑いの呪文』だった。  しかし、学生時代、せいぜいドイツ語を第二外国語として学んだだけの小生には、ロシア語の音読などハードが高過ぎる。それでもアプリ再生で練習を重ねるうちに、「超絶誤訳・音声変換」で読むことを思い付いた。難しいロシア語発音を日本語に当てて、忠実な翻訳ではない、全く別の詩作を試みることにしたのである。折りしもイラン戦争中で、そんな情勢にも触発を受けることとなった。  狂言風に詠んでみた。(謳ってみた)。もともと「笑いの呪文」だけに、狂言が合っていると思った。動画は映像を添えられるので、言葉と絵のコラボが互いの「語られない部分」を補ってくれる。そのギャップが際立つものが出来たと思う。  As our country belongs to the Western bloc, information from Russia is not easily accessible. Or rather, much of what we receive feels filtered through the lens of an “enemy.” As someone who has long been fond of Russian literature—so much so that I once considered buying a second-hand complete works of Fyodor Dostoevsky as a coming-of-age gift—I found myself wondering if I might try reading Russian poetry aloud. It was in that process that I encountered Velimir Khlebnikov’s "Incantation by Laughter."  However, having studie...

ポエトリー・スラム福岡(参戦記)

(ポエトリー・スラム福岡 バトラー&スタッフ 於:箱崎水族館喫茶室 10月19日)



タフな闘(バトル)

19日(土)が大会日だったから
既に四日が経つ。

実にタフなバトルだった。
というのも
対戦朗読は十年以上ぶりで
緊張は半端なかった。
準備も十月に入って本格的に始めた。

小生は原稿を持たない。
世界大会の出場者たちがほぼ暗唱している。
それに倣ってのこともあるが
ポイパを取り入れての朗読が小生の売りゆえ
原稿はパフォーマンスに邪魔なのだ
だから
完全に頭に入るまで稽古を繰り返す。
小スタジオまで借りて
練り上げて行く。
まさに舞台に臨む役者であった。

だから
なかなか他事が手につかぬ
性格も不器用ゆえ尚更だ。
余りに根詰めて
「早く終わって欲しい」という気持ちが湧く。
緊張と闘志が加熱して
本番二日前からまんじりともしなかった。

当日の午前中も
一時間スタジオで稽古。
完璧に仕上げた。
既定の三分いっぱいに読めた。
さて
会場へは軽自動車で向かう。
それが想定外の渋滞。
車中でも稽古して
何とか間に合う。

さあ、本番。
四人一組での対戦。
小生はBグループのトップ。
名前を呼ばれるまで
二つのうちのどちらか迷う。

結局、十年前のオハコの代わりに
新作で挑んだ。
がーー

中盤で飛んだのだ。
二週間前から
完璧に読めていたのが飛んだ。
腰砕けである。
どういうことだ。
口が勝手に取り繕っていた。
手垢のついた言葉を発していた。
自分の耳で聴きながら愕然とした。

が、その落胆が逆に
ラスト・スパートを間違いなく暗唱させた。
いや。
「暗唱」というようなものでなく
まさにタイトルどおりの「AI」の如く
小生はイケナイ兵(つわもの)に憑依され
一刀を絶叫しつつ振り下ろしていたのである・・・。

悄然と席へ戻る。
ああ、これで稽古しなくて済む。
ゆっくり眠れるーー。

「敗者復活」に軽い期待はあった。
が、
満足いかなかった朗読である。
「どうでもいい」という気持ちがまさっていた。
案の定、復活はならず
最初で最後の小生のスラムは終わった。
燃え尽きた。


卓越した朗読者

優勝は神保茂氏。
大きなジェスチャーもない。
声を荒げることもない。
淡々と
黒革表紙の詩集を
それこそ「聖書を読み聞かす司祭」の如く読む。
スポットライトがその雰囲気を際立たせる。
気付いたら小生は
皮肉と諧謔に満ちた終末論の信者になっていたーー。

ラッパーやシンガーのパフォーマンスも
熱烈だった。
体力気力が喪失していたため
個々を語れぬのが申し訳ない限り。
しかしながら
一同の発する言葉は
美辞麗句でも
巧妙なレトリックでもない
素顔の生々しさが煌めいていて
そのシャワーに圧倒される思いであった。
いい意味で
グッタリしたーー。
(懇親会へは行けなかった)


これからのこと

話を小生自身に戻す。
バトルは一回戦敗退だったが
村田代表に過分のお言葉を頂き
(「タダモノじゃない」?!)
多くの詩友にも恵まれた。
孤独な創作と稽古の日々がもたらしてくれた
かけがえのない宝。
感謝に耐えない。

大会を終えて再考することーー
ライブは楽しいし好きでもある

前述の如く
不眠と疲弊をもたらす緊張が小生の場合、顕著
(小心者なのだ・・・)
そこで
これまで中途半端だった朗読動画を
しっかり制作していくべきではと
自省している。

今回のバトルで小生は
相当数の朗読を準備してきたし
稽古を積んできた。
それが一発でお蔵入りになるのも虚しい
そこで
「ポエトリースラムで読むはずだった」シリーズを
作っていこうかと考えている。

どこまで作れるか未知数。
しかし
とりあえず今回読んだものは
最初に作りたい。
何せ、途中で飛んだにもかかわらず
最高点が「9・5」
最低点が「6・5」という
賛否真っ二つの怪作???

バトルは終わったが
人生はまだまだ続く(ようだ)
「人生は短く、芸術は長し」だったか?
もっとも
小生の作品が「アート」とは呼び難いが
少なくとも創作は続けたい
眼病で光を失う恐怖もある
命が尽きるか
闇が先かの闘いと言ってもいい。
(カッコよ過ぎか?)

ジリ貧の甲斐性ナシが出来る唯一の営為ーー。
どうか
許してくれ!

ポエトリー・スラム、万歳!
芸術、万歳!
ぽえたく、万歳!

(昨日、即位正殿の儀が無事終わる)

※追記:得点が間違っていたら、ご指摘願う。

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