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注目

【人間の業】〜詩「喪のある景色」山之口貘 を誦む

山之口貘の詩「喪のある景色」 これ以上にシンプルで強烈なプロテスト・ソングがあるだろうか。。。 ということで、 あえて軽快な8ビートで朗誦。 日英バージョンの違いをお楽しみあれ。 「喪のある景色」 The poem “A Mourning  Landscape ” by Baku Yamanokuchi. Is there any protest song more simple—and more searing—than this? So, I went ahead and recited it to a deliberately light 8-beat. Enjoy the differences between the Japanese and English versions.  

渡辺隆夫『宅配の馬』から

渡辺隆夫『宅配の馬』(近代文藝社刊)1995年
川柳。
もはや眼痛で長ったらしい本が読めず
沈んでいたところ
お目にかかれて救われた感。
「いいね!」を選んでみた--。



股ぐらのドライアイスは妻の餞別
知事には再生氏を使用してます
香水を買って宣戦布告せよ
涼しそうに死んでいる魚の骨
あちらこちらで人突き落とす夕べかな
おねがいの一大イベント弁当屋
失恋の木はサバンナに捨てなさい
わたしから逃げて地雷を踏むがよい
わがまゝなダイヤモンドに朝食を
死後もまたこの坂登るのはいやよ
瓦礫から性懲りもなく手が生える
逃げろ議事堂 資生堂が急接近
妻の眸に鷲鷹棲めり婚前より
資料館退屈男ズラリかな
胡桃の皺なーんも考えぬ
満場一致で桜散ってしまう
家系図の中でだれかの手に触れる
稲妻は時計を二つ見たという
臨終の父は両手で踊っていた
身を投げた男は地平線みたか
ゴミ箱が投票箱をなぐさめる
どの墓も夢中で蝶を追っている
カラフルに国家が来ますピピッピピッ



諧謔爆裂! 詩人必見! (期待してないけど)

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