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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

(夢)芝居の稽古

恐ろしほど高い天井の倉庫
(元工場のようだ)
よく分からぬのが
すぐ隣りはカフェで
ドア一つで店と繋がっているから
焙煎場ででもあったのだろう
ともかく演出家の私は
カフェから稽古場へ
ドアを押し開け入る

俳優たちがいる
確かなのは女優が二人で
あとのメンツは判然としない
私は女優のひとりに
「今度はちゃんとお願いする」
などと意味深なことを囁く
彼女は皮肉な微笑で
「誰が応じるもんですか」と
呟く
とにかく性悪なのだ

私はそんな彼女に魅かれている
妖艶な薔薇のごとき美女に。。。




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