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【クリスマスは孔雀の聖歌で〜W.B.イェイツ「孔雀」】A poetry chant for Christmas Eve. “The Peacock” by W. B. Yeats

  本日はクリスマスイブ。七面鳥がふさわしいところだが、父親の県展入選の写真を使わせてもらうことにして、孔雀でお許しください。真っ白の羽の孔雀だが、動画制作中、彩色の誘惑に駆られ、ヴィジュアルに傾いてしまった。まあ、クリスマスでもあるし、美を意識してのこととご勘弁ください。 戦後80年も、残すところ一週間。戦闘機の代わりに「熊」が襲来する一年だった。来年こそ、まともな年になりますように。。。    動画の詩「孔雀」は、W .B.イエーツ、中期の詩集「レスポンシビリティーズ」所収。世俗的な富より美こそ、と謳う。グレゴリオ聖歌などとても歌えないが、たまには美しいものを、と原文の美麗さに乗って口ずさんだもの。お気に召していただければ幸い。  Today is Christmas Eve.  A turkey would be more appropriate, perhaps, but instead I have borrowed a photograph by my father—one that was once selected for a prefectural exhibition—and ask your forgiveness for presenting a peacock instead. This peacock, with its pure white feathers, was meant to remain unadorned. Yet during the process of making the video, I found myself tempted by color, and the work gradually leaned toward the visual. Since it is Christmas, I hope you will allow this indulgence as an offering to beauty.  Eighty years since the end of the war, with only one week left in the year. It has been a year in which “bears,” rather than fighter jets, came ru...

(フォト拝句)赤信号

赤信号令和早くも昭和かな


改元から早三月
その麗しき二文字とは裏腹に
この夏
痛ましい事件、問題が連発している
猛暑も手伝って
もはや
五輪に浮き立つ気にもなれぬ
(と言っても、元からスポーツに興味ないが)
つくづく
人間社会というのが嫌になってくる
ああ
本川先生
ナマコになりたい!

温暖化で
そのナマコさえ命の危険に晒されているに違いない
もはや
この地球上に
心身ともに安心して暮らせる場所など
ないのではないか
まさに「娑婆世界」
仏が罪人の住処と称した所以である

明日は台風が接近する
老母と大自然の残酷さを語り合ったばかりだ
地震、津波、竜巻、豪雨・・・
その犠牲者はその都度絶えることないが
それでも自然はお構いなしに来襲する
同情も感傷もない
まるで
そうすることが喜びででもあるように
立て続けに襲い来る

ああ
そう考えると
今日一日を無事に終えられることが
いかに幸福か
しかし
それは同時に
明日も脅威に晒されるという意味で
不幸とも考えられるからたまらない
ああ
本川先生
それでも
ナマコになりたい
ナマコは体自体軽いから
飛ばされても
さほどの衝撃は感じないのではないか
いや
やはり
何かに激突したり
傷ついたりすれば
激痛が走るのは
我々人間と同じか
ならば
ナマコになろうがなるまいが
そう大差ないということではないか
ああ
本川先生
私もそろそろおかしくなってきたようだ
赤信号のようです
私の稼業に
夏休みなどございません
あってなきのようなものです
まさに「人生」そのもの
地球だって
いつか必ず崩壊いたします
永遠ではありません
その兆候が
人類にも顕著に出だしているのでしょうか
異常な暑さとともに
人はムルソーよろしく
狂演をご披露のようです
せめて
私もかつてのごとき二の舞に与せぬよう
自戒をこめて
一句したため
筆を置かせていただきます

   赤信号令和早くも昭和かな POETAQ



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