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祝🐍巳年 切り絵動画 ヤマタノオロチ  Happy New Year of Snake Recitation Film"Kojiki (Ancient Japanese Legends),Yamatano-orochi-The Eight-Headed Serpent"" 

  昨年末、突然、腰痛に見舞われた。慣れぬ庭作業で歩行困難に。起床時などは着替えさえ出来なかった。それが始まったのが、ちょうどこの朗読動画に着手した頃である。 「蛇(オロチ)が降りてきた!」  これは退治せねば、と、三週間の格闘と度重なる「書き出し失敗」の末、完成したのが正月二日だった。お陰で、現在はなんとか歩けるまでに痛みは緩和している。悠久の魂魄が息づく神話と対峙するのは容易でない。恐るべし「言霊」である。 At the end of last year, I was suddenly struck by lower back pain. Unfamiliar garden work left me unable to walk. At times, like when getting up in the morning, I couldn’t even get dressed. This all began right around the time I started working on this reading video. “The serpent (Orochi) has descended!” I thought, I must vanquish it. After three weeks of struggle and countless "export failures," I finally completed it on January 2nd. Thanks to that, the pain has now eased to the point where I can walk somehow. Facing myths where eternal spirits reside is no easy task. The power of "kotodama" (the spirit of words) is truly fearsome. 太鼓朗読 古事記「八俣の大蛇」 Taiko Recitation: Kojiki "Yamata no Orochi–The 8-Headed Serpent" JPN Read/ENG Subs

二重被爆 山口彊の遺言 〜8・9 長崎原爆の日に寄せて


もう十年以上前
長崎で「二重被爆」体験者の話を聞いた
故・山口彊(つよし)氏。
当時90歳。
昭和九年に三菱重工長崎造船所の入社。
昭和二十年五月から広島に出張中、被爆。
翌日午後、長崎に戻り、八月九日、
広島での状況を報告中に二度目の被爆。
壮絶な人生である。
そのドキュメント映画を体験とともに観たのだった。

山口さんは歌人でもあられる。
その歌集(絶版)『人間筏』(あすなろ社)から
数首挙げる。


 大広島炎(も)え轟きし朝明けて川流れ来る人間筏

 ぬばたまの夜をあかあかと立つ普賢肩よりこぼす火砕流見ゆ

 ひとつ身に遭ふ広島忌長崎忌二重被爆者と言はれつつ老ゆ

 スミソニアン原爆展に除外されし融け塊(かた)りしロザリオの青

 特攻碑のある此処人間魚雷基地生き残りしは例外と言ふ

 原子船「むつ」の放射能洩れ検知すと近き民家の「つゆくさの花」

 短い歌運命(さだめ)のごとしひたすらに詠みつづけ来て歌集拙しーー



国連でも反戦を訴えた山口さん。「運命」と詠んだ短歌とともに核廃絶に向けて挺身された生涯に合掌。


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