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【狂言小唄】『笑いの呪文』(超絶誤訳・音声変換)原作:ヴェリミール・フレーブニコフ

  我が国は西側陣営なので、ロシアの情報はなかなか入ってこない。いや、「敵側」のフィルターがかったものばかり、という印象だ。大昔、成人祝いに『ドストエフスキー全集』を古書で買おうとしたほどのロシア文学ファンである小生は、そこで、ロシア詩でも朗読してみるか、と調べるなかで出会ったのがヴェリミール・フレーブニコフの『笑いの呪文』だった。  しかし、学生時代、せいぜいドイツ語を第二外国語として学んだだけの小生には、ロシア語の音読などハードが高過ぎる。それでもアプリ再生で練習を重ねるうちに、「超絶誤訳・音声変換」で読むことを思い付いた。難しいロシア語発音を日本語に当てて、忠実な翻訳ではない、全く別の詩作を試みることにしたのである。折りしもイラン戦争中で、そんな情勢にも触発を受けることとなった。  狂言風に詠んでみた。(謳ってみた)。もともと「笑いの呪文」だけに、狂言が合っていると思った。動画は映像を添えられるので、言葉と絵のコラボが互いの「語られない部分」を補ってくれる。そのギャップが際立つものが出来たと思う。  As our country belongs to the Western bloc, information from Russia is not easily accessible. Or rather, much of what we receive feels filtered through the lens of an “enemy.” As someone who has long been fond of Russian literature—so much so that I once considered buying a second-hand complete works of Fyodor Dostoevsky as a coming-of-age gift—I found myself wondering if I might try reading Russian poetry aloud. It was in that process that I encountered Velimir Khlebnikov’s "Incantation by Laughter."  However, having studie...

古賀政男の命日に寄せて




 昨日は芥川の命日だったが、本日7月25日は古賀政男の命日だそうだ。「ラジオ深夜便」の3時台の特集で知った。1978年のきょう、享年74才。彼の詳細は、こちらからどうぞ→「古賀政男」Wikipedia

 古賀政男にまつわる思い出がある。それは私が7、8才だったろうか。音楽好きだった父親(職場の音楽クラブでアルトサックスなんぞを吹いていたらしい)が凝り性というか、コレクション・マニアで、当時はカセットテープを大量に所有していた。幼少の私はそれらが父にとってどれほどの宝であるか知る由もない。だから、なぜか早くもNHKラジオの「基礎英語」を愛聴していたインドア少年は、四角い缶箱に収められていたカセットを、録音防止のツメが折られてなかったのをさいわい、エア・チャック用に全巻使ってしまったのである。埃をかぶった人形ケースに上に置かれていたから、てっきり聴かないものだろう、と勝手に判断したのである。カセットはどれも鉛筆で「古賀政男」と書かれていた。

 が、もちろん、日が経ってから、発覚した。殴られてはしなかったが、叱責を食らった。(殴られるのは、母をクソババー呼ばわりした時だけだった)英語は理解できないはずなのに、なぜかラジオをよく聴いていた。長じて英文を専攻することになるが、喋ることは出来ないから、所詮、似非ものである。ガキの分際で、ひとと違うことがしたかっただけなのかも知れない。

 喋れないが、ネットラジオは「WNYC」というニューヨーク拠点の公共ラジオを夜伽がわりに聴いている。「NewYorker」という雑誌の小説や詩の朗読番組もポッドキャストでたまに聴く。聴くだけで、理解は出来ないが、夜と昼が反対の時刻に、地球の裏側で人が生きていると想像すると、何だか不思議な感覚に包まれる。「自分はなぜ日本人なのだろう」「なぜアメリカで生まれなかったのだろう」…。

 古賀政男から話が逸れてしまった。申し訳ないが、また新たな朗読動画を作り始めていて、それを明後日までに仕上げねばならない。乱筆乱文、お許しを。

 現在、西日本新聞で演劇評論家・梁木靖弘氏が「遠く呼ぶのは誰の声 古賀政男と近代ニッポン」という評論を書かれている。7月2日付けに、軍歌や応援歌を手がけた古関裕而と、泣きのギターの古賀政男との対比が論じられていて興味深かった。勇壮でリズミックな西欧音楽より、たわみ・くねり・破調するところが日本人の心のあり様。ならば、古くはギリシヤに発するデモクラシーなんぞ、極東の「令和」の民にはやはり合わないのではないか、、、などと考えてしまう選挙明けでございます。。。
 

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