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【知恵こそ武器】ロック歌舞伎「勧進帳」  Wisdom Is the True Weapon — Rock Kabuki “Kanjinchō”

  かつて、戦争資料館の館長から聞いたエピソード。招集された市民が軍服を手渡され、着てみると小さく、交換を申し出ると「お前が軍服に合わせろ!」と怒鳴られたそうだ。  役所、役人というのはそういうものだろう。「勧進帳」(能「安宅」)は、そんな「人を肩に嵌めようとする権力」の計略を知恵で乗り切ろうとする痛快劇である。しかし、その機転と裁量は、ただ一日ぼうっと過ごして育まれるものではなかろう。権力の前で怯え、平伏し、従ってしまうのが常。だからこそ、弁慶のような智勇を兼ね備えた人物に、時代を超えた憧れを抱くのかも知れない。現代で言えば、大谷翔平だろうか。。。   「弁天小僧 菊之助」  に続くロック歌舞伎の第二弾。「大恩教主の秋の月」の季節ではないが、選挙が近いともあって、制作した「勧進帳」のように、投票用紙に自分の意見を書けば無効になる。「指定の名を」というのが権力側の意向。そこに民意が反映されるのか、、、いつもの疑問である。  Once, I heard an episode from the director of a war museum. Citizens who had been drafted were handed military uniforms. When one man tried his on, it was too small. He asked for a different size—and was shouted at: “Adjust yourself to the uniform!”  That, in essence, is how bureaucracies and officials tend to work.  Kanjinchō (from the Noh play Ataka ) is a rousing tale about overcoming exactly this kind of power—power that tries to force people to fit its mold—through wit and ingenuity. But such presence of mind and judgment are not cultivated by drifting through one’...

ぽんプラザの思い出

散水ポンプ

一度の公演で何千人と観客動員する劇団でない限り
キャパ的にも経済的にも使いやすい中規模ホールが
福岡市内にある
その名も「ぽんプラザホール」
公共の劇場だから利用料もさほど高くなく
ロケーションもいいので
土日となると抽選になる
小生も、そこを十七年前にお借りして朗読会を催した

地獄だった!

舞台活動に於いてはまだ駆け出しだった私は
そのド素人の様子に
打ち合わせで出勤前に呼ばれて不機嫌だったのだろう
照明オペレーターが
強圧的に禁止事項
とりわけ照明オブジェの設置について
火が出たら責任を負ってもらうと威嚇してきた
制作者は劇団四季にも携わったことのあるプロだったから
火が出るようなものではない、と抗弁したが
オペレーターは終始、我々を
得体の知れぬならずもののような目で睨んでいた
悪夢のようだった

さて、本番である
昼と夜公演だったが
昼だったと思う
ラストの三人の朗読劇で
あろうことかオペレーターが
客出しのBGMを見せ場のシーンで流した
演者のひとりだった私は
憤怒と絶望で卒倒しそうだった
涙も声も出なかった。。。

後で聞いたが
客席後方でビデオ撮影していた記録係
そして
客の数名が
ガラスの中(オペレーター室)が騒がしかった
と迷惑顔で報告してきた
彼らは我々の必死のパフォーマンスを
「素人のお遊戯会」とばかりに
スタッフ三人ではしゃぎ回っていたのである

2002年10月19日
公演パンフに「さま」づけで
ご丁寧にも社名を載せている
そして
その担当オペレーターの名を私は今も覚えている
というのも
本番に間に合うよう
出演者の順序や時間やBGMを記した
いわゆるプラン・シートを
劇場気付けで彼宛てに送付していたからだ
そのことがあって以来
私は空を飛ぶ生物をペットになど
絶対にするものか、と固く決意したのだったーー

「ぽんプラザ」は先述のごとく
公共ホールゆえ
オペレーターは競争入札されるのだろうから
現在は違う会社が担当だろう

あれほど強圧的で
過ちを直接言ってくるわけでもなく
(終演後、逆に我々が「お疲れ様でした」と頭を下げるも
むっつりとスルーされた!)
我々が素人集団であるのをいいことに
仲間と騒ぎまくる、というのはいかがなものか!
私はつくづく公演がイヤになった
そして
もし、やり続けたいのなら
気心知れた仲間ともっと小さなスペースで催すか
ホールならオペ室に入ってもらう人間を
然るべき人にお願いするしかないことを学んだ
(その後、同じホールで
消防法を明らかに違反する客を詰め込んだ公演を観に行った
それが可能だったのは
オペレーターが身内であるか
例の彼が、「どうぞどうぞ」と
自分より遥かに先輩の興行主を許したからに違いない!)

いやぁ
確かに劇場というのは
ぼっとしていると大怪我する物品や空間で溢れている
だから
とりわけバックスタッフは自ずと険しくなる
顔が表に出るわけでもない地味な存在と言えるが
その職務と責任は重大
プレッシャーも大きい
フォローのようだが
依頼側もその認識を忘れてはならない

ああ
行って読むだけが如何にお気軽か。。。
夏野雨さんとgigiさんには感謝に耐えない















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