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Dance Remix “The Ballad of Persse O’Reilly” be selected for "Bloomsday Film Festival"! ダンス・リミックス「パース・オライリーのバラード」がブルームズデイ・フィルム・フェスティバルに入選!

A film I created to celebrate the 143rd birthday of James Joyce has been officially selected. I like to think the genius himself is dancing in heaven🕺  Dance Remix “The Ballad of Persse O’Reilly” Lyrics by James Joyce (from “Finnegans Wake”) Read & Music by POETAQ Have you heard of one Humpty Dumpty How he fell with a roll and a rumble And curled up like Lord Olofa Crumple By the butt of the Magazine Wall Of the Magazine Wall Hump, helmet and all? He was one time our King of the Castle Now he’s kicked about like a rotten old parsnip And from Green street he’ll be sent by order of His Worship  To the penal jail of Mountjoy To the jail of Mountjoy! Jail him and joy He was fafafather of all schemes for to bother us Slow coaches and immaculate contraceptives for the populace Mare’s milk for the sick, seven dry Sundays a week Openair love and religion’s reform And religious reform Hideous in form Arrah, why, says you, couldn’t he manage it? I’ll go bail, my fine dairyman darling Li...

詩「あいにく」




「あいにくの雨」と
お天気おネエさんはいいます
「あいにく」って
「生きるのが憎い」と
書くんですね
そんなに雨って
憎らしいですか?

あたしは逆で
雨だと
必ず河童さんに会えるから
好きです
誰もいない河原へ
「会いに行く」のです

河童さんは
漂流物を楽器にして
即興演奏してくれます
片目に眼帯のあたしは
(ものもらい、なのです)
そのクセナキス 張りの超絶技巧に合わせて
舞踏を披露します
服が濡れてもへっちゃらです
あたしは雨の中
全身から湯気を上げつつ
乱舞します
ヤなことが全部消えます
そのうち
踊ってるあたしも消えます
そこだけ
飛沫の柱が回転し
竜巻となって
天と地を結びます
そのエネルギーたるや
地球を貫きそうなほど

季節があるのは
軸が少し傾いてるからと
理科の授業で教わりました
傾いてていいんです
真っ直ぐでなくたっていいんです
妙に優しくなくても
昨夜は塾で
「インギンブレー」を学びました
丁寧過ぎてかえって失礼という意味らしい
そうです
毎日、晴れてたら
地球に無礼です
草や木が育たない
人間だってそうです
ずっと晴れが続いたら
ひと雨欲しいって言います
まったく都合がいいのです

そんなおとなを吹き飛ばしたくて
あたしは無礼をやるのです
裸足で雨の中を
「ダメ」と言われてる河原で
竜巻になるのです
インギンブレーの礼服は
カモメの翼に飛び去り
透明で巨大な三つ編みと化して
天地を結ぶ
「水兵リーベ僕の船」を
遥か眼下に見下ろしつつ
ガイアのあたしは
河童さんの鼓動のような連打に鼓舞され
錐揉み式に伸張する
雲を抜け
大気圏を突き破り
ブラックホールを縛りつつ
宇宙の端をUターン

会社員のパパのパパのパパのパパの……
事務員のママのママのママのママの……
二重螺旋を繋ぎ合わせた距離も
それくらい?

目眩がして
ようやくT字に止まると
河童さんが
やじろべえに揺れていた
霧雨の山の端に
陽光が斜めに射している
薄く虹が掛かっていた

「憎い」うちは
リーベだね?



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