某ラジオのリスナーのお便りに笑った。なんて書いてあったかーー。
「たまに家族そろって食卓についても、お父さんがいたら、『会話』じゃなくて『会議』になっちゃうから、イヤ!と娘が嫌う」ーー。
リスナー曰く、「女同士だと、それぞれ勝手なこと言い合って、それもお互い、話を聞いてるようで聞いてないけど、なぜか楽しくて話がはずむ。だけど、そこに男が加わると、説教になり、知識や経歴のひけらかしになり、いっぺんでしらーっとなる」
不動産投資家・菅野敏之氏インタビュー
さて、本日の話題。元、銀行支店長で現在・不動産投資家の菅野敏之氏のインタビュー「子どもに対する金融教育のすすめ」(NHKラジオ「マイあさ」25日(火))。これ、聴いてて、まさに「あぁ、会議のパパだ」と。だって、ご本人も言ってるんです。
子どもがスマホを欲しい、と言ってきた。お小遣いより遥かに高価。こんな時ーー。
「管理する力」
なぜ必要かを、家族皆、兄弟含めて「説得できるように説明してみなさい」ってプレゼンさせたらいいと思うんですよ。「だって、他のなんとかちゃんももってる」「よそはよそ、うちはうちだ! で? 他に理由は?」ーー
しどろもどろになりますよね。すると、「お兄ちゃん前に使ってた何とかっていうゲーム今、全然使ってないじゃん」みたいなこと言われちゃったりして、こういう経験がすごく大事だと思うんですよ。
言ったら誰でも与えられるものじゃない。家計全般の、自由に使えるってお金など、親は言っていいと思うんですよ。そういう中で子供も「家庭も経営なんだ。僕もその一員で、そういう中で生活させてもらってるんだ」って小さいうちから経営者目線ーー「あっ、今は我慢の時期なんだな」っていうのことを、小さいうちから経験を積んだ子と、ただ言ったものを与えられて22歳を迎えた子とでは全然違う。(菅野氏)
POETAQ曰くーー。
全くである。どこにも隙のない説である。が、だ。こういう真正な人間を、好きかどうか、もっと言えば、コーヒーでも酒でもランチでもカラオケでも釣りでも共にしたいか、といったら???????
菅野氏、続ける。
小遣い帳とか。家計簿アプリってのが今も出てますけど、手書きの小遣い帳でいいと思います。それがPLっていう「財務諸表」。なんかすごく難しく考えますが、要は小遣い帳なんです。収入➖(引く)支出がちゃんと把握出来てますか? 自分の資産と負債がちゃんと把握できてますか、この四つしかない。収入・支出・資産・負債。それを子供の頃から教えましょうってことです。
POETAQ曰くーー。
完璧である。小遣い帳(今だと、アプリだろう)を持たせ、メモらせる。「管理する力」だ。おお。なんだか、若き頃のデビ夫人を思わせる。しっかり者。
「稼ぐ力」
すみません。前後するが、「稼ぐ力」を最初に述べておられた。
例えば、小遣いって与えちゃうじゃないですか。1000円とか、中学2年生になったら1200円とか。歳によって年功給のように年にが増えると値上がりしてって、これってはっきり言って、昭和型の年功序列のお金の渡し方ですよね。じゃなくて、例えば風呂掃除言われてやったら50円。言われる前にやったら、お母さんがパートから帰ってくる前に自分から進んでやったら100円とか、そういう風に家庭内ビジネス。家の中で結構仕事ってありますよね。それを自ら言われる前に発見して、自分の体を使って解決したと。風呂掃除した、玄関掃除した、雪国であれば雪かきした、といったお駄賃があったじゃないですか。そういうことがとても大事なんじゃないですか。
そして、菅野氏は、元・銀行支店長らしく、その時の義憤らしきことを吐露ーー。
お金を稼ぐというのは、僕なりに定義すると、人の困ってることをいち早く発見してそれを自分が解決する、そのご褒美がお金なんだということですね。その人の困ってることをいち早く見てですね、自分が手を差し伸べると解決するんでそのご褒美なんだと。だからどうしてもしようもないお金持ち、お金お金って言うと汚いものだとか、お金の事ばっかり言ってるとかって、親は遠ざけがちになるんですけど、違う。お金というのは人の困ってることを解決したそのご褒美だからあなたもお金持ちになんなさいよ、と言っていいんですよ。そこの考え方、お金の本質は何かということを伝えないと間違った方向に行くなというような気がするんですよね。
学校も教えない、家庭でもそうやって遠ざけている。そこの本質が分からないまま、とにかく勉強だけしてろと。勉強できるかもしれないけど、お金も稼げないポヤンとした子が22、3歳になって輩出されているというのが、今の日本だと僕は思っていますーー。
POETAQ曰く
「すみません。ポヤン、としてて。全く、お金持ちじゃなくて」
書店は今も人気ですよね。「お金持ちになる方法」の類をサラリーマンらしきが立ち読みしてる。「ユダヤの商法」なんてのも復刊した。おお、皆、カネカネカネである。おお、安倍政権。。。(って、カンケーないか)。僕は、しかし、聞き知ってる。中世ヨーロッパみたいな悪趣味の極みのごとき豪邸の中で、「自宅がいい」ってことで植物状態が30年の億万長者を。。。
「受援力 助けてもらえる力」
さてさて、元・銀行支店長で、不動産投資家(現)様は、最後に寅さんになられたか?
人に助けてもらえる力。成功してる人っていうのは周りの力を借りてる、助けてもらってる人が多いんですよ。人に感謝したりとか、褒めたりとか、ニコニコ笑って「ありがとう」って言える人ですね。そういう人が、自分で全部やるじゃなくて、そういう力のある人を巻き込んで一つのプロジェクトを成し遂げられる力のある人が結果的に成功し、お金持ちになってるんですね。それを小さいうちから、人に助けてもらえる力をつけさせる。それには人に感謝する。褒める。それから腰を低くして、丁寧な言葉を使うとか、いわゆる「人間力」をつけるということをきちんと小さいうちから教え込む。
POETAQ曰く
もう何も言うことナス、です。反論の余地もない。銀行支店長をなさり、現在は「不動産投資」をなさってるかたに、散歩もロクに出来ぬジリ貧病弱の廃人のごとが、一体、何を物申せるというのだ。引き合いに出すのも憚られるが、かのエズラ・パウンドが友人ご夫婦に夕食に招かれ、帰り際、奥さんからそっとお小遣いを手渡されようとして激しい自己嫌悪に陥った、というのは有名な逸話である。と言っても、不動産投資家さまに「エズラ・パウンド」なんぞ、「誰?」ってことだろうが。
人間の4タイプ
冒頭、主婦リスナーをご紹介した。思うに、人間にはざっくり(と、また言ってしまった!)言って、4タイプあると小生は考える。あくまで個人的見解。
①金持ちで、つまんない人。
②金持ちで、楽しい人。
③貧乏で、つまんない人。
④貧乏で、楽しい人。
その生き様と著作から言って、小生は断然、④のパウンドである。彼の金満主義批判や投獄体験は、何日聞いていても飽きたらぬだろう。稼ぎたいかたは、スタバのコーヒーでパウンド・ケーキでも流し込み得意先回りすればいい。だって、糖尿病、心臓病、高血圧、在宅老夫ストレス…なんでも御座れだ、「諭吉」が親友なんだもの。
あっ。「栄一」に代わるんだったね。「日本資本主義の父」にーー。
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