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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

詩「黒い箱」

黒い箱にルールなどない
黒い箱は無敵だ
何せ鋼鉄で出来てる
鋼鉄を前にして
道徳だの倫理だのは
反故馬券の価値もない
ティッシュのほうがまだマシだ
尻が拭けるだけ値打ちがある
役立たずは
ハードカバーの詩集といい勝負
本業よりギャラ高いからって
雁首揃えて出演中の評論家が
ガンジーよろしくのたまう平和論みたく
銃口突きつけられたら
諸手挙げて失禁する
「ペンは剣よりモヤシ」なタワゴトだ
あっという間に二次元よ
ロクでもない現実以上に大事な
手のひらサイズの水平線ーー
望むところじゃないのか
World Wideに繋がってる
時空を超えてプレゼン可能
それが3Dで実現出来るんだから
これほどのWonderはないではないか
退職夫も得意な蕎麦打ちよろしく
延しに延して
地球ごとすっぽり包める
Beyonceも驚愕のBeyond!
濃かったフォントも、だけど
その頃にはシースルーにかすれて
判読困難
大義を読むのも大儀ってわけだ
いっそ
無意味な漢字タトゥーのほうが
皮一枚で奇跡的に繋がってて
インスタ・マニアに撮ってもらえるかもな
そしたら
Webで永遠の命を得られようってもの
そういう意味では
箱に抗するのもいいかも知れんね
無謀とも言える英雄主義に自己顕示欲
まるでIT時代のガンジーだ
非暴力万歳!
平和主義万歳!

でも、よく考えてみてくれ
そもそも誰が箱を作ったか
カッコいい言い訳だけは
御免こうむる
この星の九割がた
ゲージュツカじゃないんだから
「作者の手を離れたら」なんぞーー





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