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【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

夢のはなし03 セクハラ演出家


夢のはなし03 「セクハラ演出家」


場所は校舎の屋上広場。と言っても、我々四人はレッキとした社会人劇団員。間近の公演のための稽古に余念ないのだ。
演出家は30代の青年。主宰ではないので、初顔だ。お互い遠慮があるからか、雰囲気が固い。力み過ぎの指導。不信感が募る。。。
やがて、隣りの女優を責めだした。ああだ、こうだ、と叱責する。それも、馴れ馴れしさを通り越して腕や背を叩きまくるのだ。自分の指導力不足と、我々俳優の不審な眼差しに苛立ってでもいるように。。。
私は我慢ならず、つい彼を怒鳴った。すると、彼はキッと私を睨むなり、ポケットからハンディー・カムを取り出して私にレンズを向けた。そして、ゆっくりとこちらに歩み寄るのだ。私は眉を顰める。なんだ、こいつは。

結局、彼はさっと背を向けると、どこかに姿を消した。雰囲気悪い指導者から解放された我々は戸惑うどころか気楽になって、校舎を見学。廊下に、睫毛と髭の長い老役者の写真が飾ってあり、私はつい見入ってしまう。自分そっくりだ、と。。。

さて、場面は急に本番明けの打ち上げ会場。居酒屋のようなところ。そこに、原作者である美人作家も列席していた(例の演出家は解雇されたのか、欠席)。私は彼女に惚れ込んでいるようだが、そのオーラが強いようで、なかなか相手にされない。会話も許されない。自身喪失。。。
しかし、チャンスは訪れた。宴もたけなわとなり、誰だろう、畳に酔いつぶれていた(それとも、ストレッチ?)彼女の足首を掴んで廊下へ引きずり出す無頼漢がいて、その瞬間、彼女が私の名を叫んだ。私は奮い立ち、彼女を救い起こすーー。

夢はそこで終わった。なんだか、蛇の生殺しの心境だったが、切ない甘さの目覚めだった。

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