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注目

【無意識と宇宙】唯識三十頌 Triṃśikā-vijñapti-mātratā (Thirty Verses on Consciousness Only)

  アインシュタインが「天才」と称した物理学者、ニコラ・テスラが説いたように、宇宙(万物)が周波数で出来ているとしたら、「読経」はその周波数を、その内容とともに発しているのだろうか。。。  ユングの集合的無意識のさらに奥を明かすらしい「唯識三十頌」を読誦してみた。宇宙に届くだろうか。。。 「唯識三十頌」 “Following Nikola Tesla—the physicist whom Einstein called a ‘genius’—if the universe (all things) is made of frequency, then perhaps chanting sutras releases those very frequencies along with the meanings they carry… I tried reciting Vasubandhu’s Thirty Verses on Consciousness-Only (Vijñaptimātratā-triṃśikā), which speaks of a stratum deeper than Jung’s collective unconscious—namely the ālayavijñāna. Will it reach the cosmos…?” Thirty Verses on Consciousness-Only (Vijñaptimātratā-triṃśikā) English Subtitles Version

澁澤龍彦とマルキ・ド・サド


渋沢栄一の遠戚らしい文学者・澁澤龍彦。父親は銀行家だから、その血筋なのは確か。
いわゆる「サド裁判」で有罪。罰金7万というのがご不満だったらしい。。。

その裁判の原因となった訳書『悪徳の栄え』(澁澤龍彦 翻訳全集 5 河出書房新社)。マルキ・ド・サドの実体験らしい。だから、そのシーンはとてもとても感情移入困難なのだが、時折り、キラリと光る一節に出くわす。

「人間の幸福というものは、あたしたち自身の裡にこそ在るべきもの」
「宇宙は無限に力強く無限に巧妙な、ひとつの原因をあらわす人格をもっているのです」
「自然派人間の美しさを隠しておくために人間を創ったわけじゃないのだからね」

徹底的に自己に・自然に・宇宙に忠実に生きようとした怪物は、しかし、「不条理な幻影」と彼が唾棄する美徳や宗教によって囚われの身に。それを訳した、日本の古典(万葉集はもちろんのこと!)にも造詣深き博覧強記もまた、罪人となった。その訳書が余りにも美しく蠱惑的ゆえに。。。


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