4月8日は花の日、とのこと。
朗読動画の編集作業。遅々として進まず。
いや。つまずいているということは、進んでいる証拠、、、と自分を慰めつつ努めるのみ。
昨日のヴァルザー、小野正嗣の続き。
「自分が世の中で成功するかもしれないと考えると、ぼくはゾッとする」、そうフランツ・モーア(シラーの『群盗』の登場人物)の台詞を書き換えながらヴァルザーは言う。彼の主人公たちはみんな、この恐怖を共有している。けれどもなぜ? 世の中に対する嫌悪感、あるいは倫理的怨恨(ルサンチマン)や激情(パトス)などからでは全然なく、全く享楽主義(エピキュリアン)的理由から。彼らは自分自身を味わいたいのだ」(ベンヤミン・コレクション2 ちくま学術文庫)
世間的評判などでなく、自分自身が楽しい・幸せでありたいーー幸せは他者の目が決めるのではなく、自分自身なのだ、と。
この辺り、「地獄とは他人の目」と言ったサルトルにも通じる気がする。
確かに、ヴァルザーの『散歩』を読んでいると、とても他人を楽しますために書いているとは思えない。むしろ、自分のために書いているような。でも、それこそが幸福なのだな、と。
実は、きょう、知人のかたのご葬儀があった。色々、思うこところ有り。
花の日。誕生日の花は「レンゲソウ」。花言葉が「私の苦しみを和らげる」(NHK「ラジオ深夜便」より)
確かに(また言った)、花を見ると、ホッとする。そんな年齢になったのか、、、と新品の学生服に追い越されながら思った。
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