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祝🐍巳年 切り絵動画 ヤマタノオロチ  Happy New Year of Snake Recitation Film"Kojiki (Ancient Japanese Legends),Yamatano-orochi-The Eight-Headed Serpent"" 

  昨年末、突然、腰痛に見舞われた。慣れぬ庭作業で歩行困難に。起床時などは着替えさえ出来なかった。それが始まったのが、ちょうどこの朗読動画に着手した頃である。 「蛇(オロチ)が降りてきた!」  これは退治せねば、と、三週間の格闘と度重なる「書き出し失敗」の末、完成したのが正月二日だった。お陰で、現在はなんとか歩けるまでに痛みは緩和している。悠久の魂魄が息づく神話と対峙するのは容易でない。恐るべし「言霊」である。 At the end of last year, I was suddenly struck by lower back pain. Unfamiliar garden work left me unable to walk. At times, like when getting up in the morning, I couldn’t even get dressed. This all began right around the time I started working on this reading video. “The serpent (Orochi) has descended!” I thought, I must vanquish it. After three weeks of struggle and countless "export failures," I finally completed it on January 2nd. Thanks to that, the pain has now eased to the point where I can walk somehow. Facing myths where eternal spirits reside is no easy task. The power of "kotodama" (the spirit of words) is truly fearsome. 太鼓朗読 古事記「八俣の大蛇」 Taiko Recitation: Kojiki "Yamata no Orochi–The 8-Headed Serpent" JPN Read/ENG Subs

落し物?  〜「悲しみ(谷川俊太郎)」に寄せて

落とし物

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまつたらしいーー

谷川俊太郎の名作「悲しみ」である。
しかし、泥臭い地上に生きる我々が落とす場所はそんなにロマンチックではない

きょうの始まり

「なにやってんだ。ちゃんと伝票見てんのか!」
営業所留めの完了メールを前日にもらっていたのに、追跡検索すると、「持ち出し」になっていて、速攻、クレーム電話を入れた。以前にも同じ誤りが店側にあったので、そのことも重ねて、いささか厳しく問いただしたのだ。ちなみに、届きモノはコンデンサー・マイクである。決して、大人のオモチャではない(って、いちいち言うところがあやしいって?)

ストップウォッチも鍵も

さて、午後、その品を営業所に車で取りに行き、帰路、買い物に寄った。終えて、ロックを解き、荷物を助手席に乗せて、さあ、出発と鍵を探すが、ない! いわゆる「キーレス」タイプで、車を開けてすぐ、鍵を鍵穴に刺せばよかったものの、荷物がわずらわしくて、先に助手席に前屈みで載せた。その際、外に落としたか、車内に落としたかしたようで、2、30分、内と外を探し回った。不審な目を向けられながら。

が、結局、見つからず、家人にスペアを持ってきてもらった。その足で一応、交番に届け出に寄ったところ、遺失物扱いされた。盗難ではない、ということだ。

もし、あの時点で、足元に鍵が落ちていたら、ひとこと「落としてますよ」と言ってくれてもよさそうなものだ。が、瑕疵はもっぱらこちらにある。人に恃める立場ではない。そうそう。営業所に取りに行った際も、ストップウォッチを失くしていた。踏んだり蹴ったり。不愉快な一日だ。

悲しみ〜遺失物係

警察でも自己責任を言われ、悄然・憤然とハンドルを握りつつ思った。ああ、朝からひどく責め過ぎた報いか、と。実は、荷物が持ち出されたのは、フリマでの購入品だったためで、その場合、基本、営業所留めは出来ず、まず個人宅に届けるのが原則だったそうだ。私はそのことさえ「そんなもの、客側は知らないんだから、メールか何かで知らせろ!」などと反詰したのだった。その数時間後の、鍵喪失。。。自然消滅などあろうはずないから、きっと誰かの手に握られているに違いない。早々に鍵を変えねばならないが、エンジンそのものから変える必要もあるらしい。もっともだ。駐車中に我が車を見つけられでもしたら、その鍵で車ごと。。。その不安を巡査に言うと、「その時は、その時に言って下さい」とのこと。ああ。それで、耳朶に蘇ったのが、「悲しみ」の後半節ーー。
 
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立つたら
僕は余計に悲しくなつてしまつたーー

他人を責めながら落し物をする我が身にも、それを見つけながらポケットに仕舞い込む盗人にも憤懣やるかたない。ひょっとして、宇宙が私に教えているのかも知れない。「その不愉快を、罪のない休日返上職員が味わっているのだ」とーー。
遺失物係も案外、厳しいおかたのようだ。。。


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