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注目

【文語のエロティシズム】〜蒲原有明『有明集』から「愛欲の詩 四篇」を。

  文語(明治期)の色気を求めて土井晩翠から探索を始めたが、「詩人」のバロディーが浮かんだだけで、格調高いがエロティシズムは残念ながら見出せず、続く詩人として「蒲原有明」を読んでみた。  複雑な語彙やリズムを駆使した象徴派詩人として、『独絃哀歌』『春鳥集』『有明集』などを発表。薄田泣菫と併称され、北原白秋、三木露風らに影響を与えた。   蒲原有明(Wikipedia)  死とエロスの香り漂う「われ迷ふ」を作曲してみたが歌で終わるのが物足りなく、朗読することに。  文語の色気をご堪能あれ。 **The Eroticism of Literary Japanese** — Four Poems of Desire from Kambara Ariake’s *Ariake-shū* In search of the sensuality of Meiji-period literary Japanese, the exploration began with Doi Bansui. But aside from the parody “The Poet,” what emerged was grandeur and dignity rather than eroticism. So the search moved on to Kambara Ariake, one of the major poets who emerged after Doi Bansui. A Symbolist poet known for his intricate vocabulary and rhythms, Ariake published such collections as *Dokugen Aika*, *Shunchōshū*, and *Ariake-shū*. Often mentioned alongside Susukida Kyūkin, he went on to influence poets including Kitahara Hakushū and Miki Rofū. from "Kambara Ariake (Wikipedia)"  蒲原有明(Wikipedia) A musical setting was first made f...

落し物?  〜「悲しみ(谷川俊太郎)」に寄せて

落とし物

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまつたらしいーー

谷川俊太郎の名作「悲しみ」である。
しかし、泥臭い地上に生きる我々が落とす場所はそんなにロマンチックではない

きょうの始まり

「なにやってんだ。ちゃんと伝票見てんのか!」
営業所留めの完了メールを前日にもらっていたのに、追跡検索すると、「持ち出し」になっていて、速攻、クレーム電話を入れた。以前にも同じ誤りが店側にあったので、そのことも重ねて、いささか厳しく問いただしたのだ。ちなみに、届きモノはコンデンサー・マイクである。決して、大人のオモチャではない(って、いちいち言うところがあやしいって?)

ストップウォッチも鍵も

さて、午後、その品を営業所に車で取りに行き、帰路、買い物に寄った。終えて、ロックを解き、荷物を助手席に乗せて、さあ、出発と鍵を探すが、ない! いわゆる「キーレス」タイプで、車を開けてすぐ、鍵を鍵穴に刺せばよかったものの、荷物がわずらわしくて、先に助手席に前屈みで載せた。その際、外に落としたか、車内に落としたかしたようで、2、30分、内と外を探し回った。不審な目を向けられながら。

が、結局、見つからず、家人にスペアを持ってきてもらった。その足で一応、交番に届け出に寄ったところ、遺失物扱いされた。盗難ではない、ということだ。

もし、あの時点で、足元に鍵が落ちていたら、ひとこと「落としてますよ」と言ってくれてもよさそうなものだ。が、瑕疵はもっぱらこちらにある。人に恃める立場ではない。そうそう。営業所に取りに行った際も、ストップウォッチを失くしていた。踏んだり蹴ったり。不愉快な一日だ。

悲しみ〜遺失物係

警察でも自己責任を言われ、悄然・憤然とハンドルを握りつつ思った。ああ、朝からひどく責め過ぎた報いか、と。実は、荷物が持ち出されたのは、フリマでの購入品だったためで、その場合、基本、営業所留めは出来ず、まず個人宅に届けるのが原則だったそうだ。私はそのことさえ「そんなもの、客側は知らないんだから、メールか何かで知らせろ!」などと反詰したのだった。その数時間後の、鍵喪失。。。自然消滅などあろうはずないから、きっと誰かの手に握られているに違いない。早々に鍵を変えねばならないが、エンジンそのものから変える必要もあるらしい。もっともだ。駐車中に我が車を見つけられでもしたら、その鍵で車ごと。。。その不安を巡査に言うと、「その時は、その時に言って下さい」とのこと。ああ。それで、耳朶に蘇ったのが、「悲しみ」の後半節ーー。
 
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立つたら
僕は余計に悲しくなつてしまつたーー

他人を責めながら落し物をする我が身にも、それを見つけながらポケットに仕舞い込む盗人にも憤懣やるかたない。ひょっとして、宇宙が私に教えているのかも知れない。「その不愉快を、罪のない休日返上職員が味わっているのだ」とーー。
遺失物係も案外、厳しいおかたのようだ。。。


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