スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

祝🐍巳年 切り絵動画 ヤマタノオロチ  Happy New Year of Snake Recitation Film"Kojiki (Ancient Japanese Legends),Yamatano-orochi-The Eight-Headed Serpent"" 

  昨年末、突然、腰痛に見舞われた。慣れぬ庭作業で歩行困難に。起床時などは着替えさえ出来なかった。それが始まったのが、ちょうどこの朗読動画に着手した頃である。 「蛇(オロチ)が降りてきた!」  これは退治せねば、と、三週間の格闘と度重なる「書き出し失敗」の末、完成したのが正月二日だった。お陰で、現在はなんとか歩けるまでに痛みは緩和している。悠久の魂魄が息づく神話と対峙するのは容易でない。恐るべし「言霊」である。 At the end of last year, I was suddenly struck by lower back pain. Unfamiliar garden work left me unable to walk. At times, like when getting up in the morning, I couldn’t even get dressed. This all began right around the time I started working on this reading video. “The serpent (Orochi) has descended!” I thought, I must vanquish it. After three weeks of struggle and countless "export failures," I finally completed it on January 2nd. Thanks to that, the pain has now eased to the point where I can walk somehow. Facing myths where eternal spirits reside is no easy task. The power of "kotodama" (the spirit of words) is truly fearsome. 太鼓朗読 古事記「八俣の大蛇」 Taiko Recitation: Kojiki "Yamata no Orochi–The 8-Headed Serpent" JPN Read/ENG Subs

ちいさなねずみ 〜『明け方の狙撃手』を読んで

あかるく、しろく、すべての色が失われても、しゃべりつづけるのをやめないでほしい。
尻尾を上げろ、ちいさなねずみ。明け方の狙撃手。きみがあけた、ほんのすこしのまるい夜空は、せかいじゅうで誰も知らない。(夏野雨『明け方の狙撃手』思潮社)

僕がこの女流詩人と初めてお会いしたのは、「福岡ポエトリー」の場だった。何年前だろう、10年以上前なのは確か。第1回というより、まず試験的な開催で「Vol.0 」みたいなタイトルだった気が。(間違ってたら、ゴメンなさい)。当時は西新のカフェの二階だった。僕は「詩のボクシング」から離れ、仲間ともご無沙汰になっていて、少々、ガス抜きを求めてた頃だった。読みたかったのだ。

その後、また諸事情で無沙汰となり、三年前かな。「五郎丸」を名乗って久々の参加。いやぁ、あの日は現在の会場「cafe&bar gigi」に移っていて、満杯だった。緊張した。が、、発表後、初回(0回)の時と同様、気軽に声をかけてくれた。

そのフィードバックは全ての詩人にやさしい。かつ、的を射ている。逆に質問もされる。双方向なのだ。だから、「福岡ポエトリー」は一見地味な印象だが長く人気なのだ。奇人変人(は僕だけです)鬼才天才、才色兼備に菜食主義。。。異種格闘と呼ぶには全くバトルバトルしていない、アーティストらの交差点である。そこに溢れるポエジーの甘露に、不器用な白髪オヤジは癒されている。自身の存在を肯定する。
ああ、人間って、確かに動物の一種だから「食って・寝て・交わって」満足すればいいようなものを、大脳が発達した宿命は「ことば」を求めるのだな、とーー。

前回の「福ポエ」で二年振りの参加だった出不精に、慈悲深き詩人はまたも励ましをくださった。それから初詩集を手にし、ここでも再び勇気をもらった。
誰も知らない、かも知れない。が、やめないでほしい。「ちいさな(古参)ねずみ」は、それらのペーソスこもる真実の「ことば」によって、重い腰を上げることが出来たのだった。というのも、ツイッターからブログから動画まで始めてしまったのだから。
「狙撃手」に感謝である!

夏野雨『明け方の狙撃手』


Tuitter  → ぽえたQ
Youtube → ポエティック・ビデオ「ひとりぼっちの朗読会」

コメント