スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

【知恵こそ武器】ロック歌舞伎「勧進帳」  Wisdom Is the True Weapon — Rock Kabuki “Kanjinchō”

  かつて、戦争資料館の館長から聞いたエピソード。招集された市民が軍服を手渡され、着てみると小さく、交換を申し出ると「お前が軍服に合わせろ!」と怒鳴られたそうだ。  役所、役人というのはそういうものだろう。「勧進帳」(能「安宅」)は、そんな「人を肩に嵌めようとする権力」の計略を知恵で乗り切ろうとする痛快劇である。しかし、その機転と裁量は、ただ一日ぼうっと過ごして育まれるものではなかろう。権力の前で怯え、平伏し、従ってしまうのが常。だからこそ、弁慶のような智勇を兼ね備えた人物に、時代を超えた憧れを抱くのかも知れない。現代で言えば、大谷翔平だろうか。。。   「弁天小僧 菊之助」  に続くロック歌舞伎の第二弾。「大恩教主の秋の月」の季節ではないが、選挙が近いともあって、制作した「勧進帳」のように、投票用紙に自分の意見を書けば無効になる。「指定の名を」というのが権力側の意向。そこに民意が反映されるのか、、、いつもの疑問である。  Once, I heard an episode from the director of a war museum. Citizens who had been drafted were handed military uniforms. When one man tried his on, it was too small. He asked for a different size—and was shouted at: “Adjust yourself to the uniform!”  That, in essence, is how bureaucracies and officials tend to work.  Kanjinchō (from the Noh play Ataka ) is a rousing tale about overcoming exactly this kind of power—power that tries to force people to fit its mold—through wit and ingenuity. But such presence of mind and judgment are not cultivated by drifting through one’...

ちいさなねずみ 〜『明け方の狙撃手』を読んで

あかるく、しろく、すべての色が失われても、しゃべりつづけるのをやめないでほしい。
尻尾を上げろ、ちいさなねずみ。明け方の狙撃手。きみがあけた、ほんのすこしのまるい夜空は、せかいじゅうで誰も知らない。(夏野雨『明け方の狙撃手』思潮社)

僕がこの女流詩人と初めてお会いしたのは、「福岡ポエトリー」の場だった。何年前だろう、10年以上前なのは確か。第1回というより、まず試験的な開催で「Vol.0 」みたいなタイトルだった気が。(間違ってたら、ゴメンなさい)。当時は西新のカフェの二階だった。僕は「詩のボクシング」から離れ、仲間ともご無沙汰になっていて、少々、ガス抜きを求めてた頃だった。読みたかったのだ。

その後、また諸事情で無沙汰となり、三年前かな。「五郎丸」を名乗って久々の参加。いやぁ、あの日は現在の会場「cafe&bar gigi」に移っていて、満杯だった。緊張した。が、、発表後、初回(0回)の時と同様、気軽に声をかけてくれた。

そのフィードバックは全ての詩人にやさしい。かつ、的を射ている。逆に質問もされる。双方向なのだ。だから、「福岡ポエトリー」は一見地味な印象だが長く人気なのだ。奇人変人(は僕だけです)鬼才天才、才色兼備に菜食主義。。。異種格闘と呼ぶには全くバトルバトルしていない、アーティストらの交差点である。そこに溢れるポエジーの甘露に、不器用な白髪オヤジは癒されている。自身の存在を肯定する。
ああ、人間って、確かに動物の一種だから「食って・寝て・交わって」満足すればいいようなものを、大脳が発達した宿命は「ことば」を求めるのだな、とーー。

前回の「福ポエ」で二年振りの参加だった出不精に、慈悲深き詩人はまたも励ましをくださった。それから初詩集を手にし、ここでも再び勇気をもらった。
誰も知らない、かも知れない。が、やめないでほしい。「ちいさな(古参)ねずみ」は、それらのペーソスこもる真実の「ことば」によって、重い腰を上げることが出来たのだった。というのも、ツイッターからブログから動画まで始めてしまったのだから。
「狙撃手」に感謝である!

夏野雨『明け方の狙撃手』


Tuitter  → ぽえたQ
Youtube → ポエティック・ビデオ「ひとりぼっちの朗読会」

コメント