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【二百年前の強き日本で候】本日2月18日「異国船打払令」発令日(文政八年 1825年)/What Guts! “The Edict to Repel Foreign Ships”(1825)

 ちょうど二百年前の今日、1825年の2月18日、 文政の「異国船打払令」、いわゆる「無二念打払令」が発令された。 その強きな姿勢に、初めて正式文書を読んだ私はいささか驚いたと同時に、逞しさを覚えた。 現代日本と「何たる違いだ!」と。  尤も、この後から情勢は急変、開国へと向かうわけだが、「いうべきことは言う」といった当時の幕府のポリシーと心意気が頼もしくうかがえる。まさに、武士道である。  ああ、しかし、今やそれも遠い過去となってしまったのか。。。  一縷の希望?を託したシャッフル・ビート(朗読)をお楽しみください。 Exactly two hundred years ago today, on February 18, 1825, the Edict to Repel Foreign Ships, also known as the No-Second-Thoughts Repel Order, was issued during the Bunsei era. When I read the official document for the first time, I was both surprised by its resolute stance and impressed by its boldness. I couldn’t help but think, "How different this is from Japan today!" Of course, the situation changed rapidly after this, eventually leading to the opening of the country. However, the shogunate’s policy and spirit at that time — one of “saying what must be said” — left me feeling reassured and inspired. This was truly the essence of Bushido. And yet... has all of that become nothing more than a distant memory? Please...

歯とソクラテス(歯科治療中に思うこと)

有権者の半分も足を運ばぬお祭りが去るも、吾輩の歯科治療はまだまだ続いている。
左上、奥から二番目。明細書の「算定した診療報酬の項目の名称」に「根管貼薬処置(3根)」とある。これが4回も続いているのだ。つまり、それほど病根が深いらしい。(なんだか、私の宿業のよう。。。)

寝心地のよい診療椅子で大口を開き、削られたり挿されたり塗られたりしながら思うこと。それは、「たかが歯一本、痛むだけで、こんなに苦しまさせられるのか」ということ。歯の大きさは臼歯でも1センチあるかなきか。それが蝕まれ、疼くだけで、生活困難に陥る。ほっといたら、黴菌が全身に回って命まで危うくする。目に見えぬウィルスに、その数千・数万・数億倍も大きな人間がやられる。「大きいことは良いことだ」が聞いて呆れる。重要なのはボリュームではなく中身なのだ!

さて、二番目に思うのが、職業について。こうして朝から夕方遅くまで他人の歯を治療する先生は偉いなぁ。お医者さんもそうだ。病気の百貨店だけに、つくづく思う(まあ、最近は患者よりパソコンに喋る先生がたが多いが。。。)
しかし、である。そのお医者さん、また、ポスター貼りっぱなしの「先生」、大学教授、評論家、国際ボランティアにも当たるタレントさん、などなどの「偉いなぁ」と思うかたがたも、ご飯は食べる。そのご飯、端的に言えば「お米」「野菜」「お肉」を作ってる農家さんのほうがもっと偉いのでは。そして、吾輩のごとく、愚にもつかぬ創作を性懲りも無くやっている存在は、米・野菜も作れなければ、歯一本も治せやしない。「生きるべきか・死ぬべきか」と記者的質問をされると、答えは明らか。いや。文学や映画やアートによって勇気や癒しを得ている人もいるだろう。生きる活力になっている人もいるだろう。そう考えると、誰が偉い、誰が偉くない、といった問題ではなかろう。そんな、職業で人を判断すること自体、傲慢なのではないか。ソクラテスから叱られそうである。「私は働いていない。「金銭を稼ぐ」という意味での労働のとこだ。だが、私は私の使命(ミッション)に従ってアテネの青年たちに『無知の知』を促しているゆえ、偉いのである」とーー。

そんなこんなで、気づいたら「お疲れさま」と衛生士のお姉さんに声掛けられた。まさか、「歯医者でソクラテス」など吾輩くらいだろう。ちょっとした治療でも力んでしまい、ぐったりと会計をソファで待っていると、窓外に歯ブラシが!

何事も、「これ」と思い込んだら、一途(いちず)な吾輩なのである。。。

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