小池一夫氏の訃報
午前中に「戦友」モンキー・パンチ氏への哀悼をツイートしたその夜に亡くなった、とのこと。波乱と栄光の82年。ご冥福をお祈り申し上げます。
近くのショッピング・モール。夕方の買い物に行き、目に止まったポスター。
「MY DEAR LIFE」にも書いたが、「ゾクッ」とした。過ぎていれば、大したことない、というより「ラッキー!」とそれこそ感謝するのだろうが、まだの私は眉が曇ったのだ。焦燥、悄然としたのだ。増えた白髪や丸まった背など、明らかに枯れススキ。中身は中学生並だが、体だけが老いる。老いるショック!(ああ、私はとうとう後藤繁榮NHKアナになってしまった。トホホ。。。)
因みに、この「G.G」は「ジージ」ではなく「Grand Generation」とのこと。なるほど、「グラウンド・ゴルフ」が我が町内はたけなわである。
謡曲「船橋」
さて、明日は早朝6時からNHKーFM「FM能楽堂」で、『船橋』がかかる。これ、悲恋の男女の鎮魂がテーマ。そこには今、「令和」で話題の「万葉集」の歌が通奏低音のように用いられている。
上野(かみつけ)の佐野の舟橋取り放し親は離(さ)くれど我(わ)は離くるか(巻十四 三四二〇)
忍ぶ妻の両親が男との恋仲を裂こうと、男が渡ってくる橋の踏み板を引っ剥がす。夜、それを気づかぬまま男が橋を渡ろうとしたところ、川に落下。執心を抱えたまま奈落の苦しみを舐める。そこからの救済を、旅の僧に求める。
(解説・あらすじ→
船橋 )
そうそう。「老い」のお話をしましたが、この謡曲にも老いの一節がある。
「月の霞むや美濃尾張、老を知れとの心かな、老を知れとの心かな」ーー。
この「美濃尾張」は「身の終わり」にもかけている。畏るべし、世阿弥!
「万葉集」がヤバい!
本日のブログ・タイトルに「不倫」などと書いたが、実は、この「万葉集」には結構、不倫だの人妻だの、大らかな時代の奔放が堂々と詠まれていたりする。以下の古典エッセイスト・大塚ひかり氏の記事に詳しい→
古典エッセイスト・大塚ひかり氏
「老い」を云々したけれど、「お能」なんか歳を重ねてようやく、「いいなぁ」と感じれるようになった。
とは言いつつ、ザ・トライブ・コールド・クウェストもテイラー・スウィフトもザ・ローリング・ストーンズも聴く。ハウス・ミュージックは執筆のBGMでは乗れるから気に入ってる。
若作り、との謗りを承知で綴った。
締めに、言わせてくれ。
死者悟入!
参ったか、後藤アンカー。ルパンも子連れ狼も、悔いなき成仏を遂げたに違いない。私もそうありたいものである。
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