スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

【クリスマスは孔雀の聖歌で〜W.B.イェイツ「孔雀」】A poetry chant for Christmas Eve. “The Peacock” by W. B. Yeats

  本日はクリスマスイブ。七面鳥がふさわしいところだが、父親の県展入選の写真を使わせてもらうことにして、孔雀でお許しください。真っ白の羽の孔雀だが、動画制作中、彩色の誘惑に駆られ、ヴィジュアルに傾いてしまった。まあ、クリスマスでもあるし、美を意識してのこととご勘弁ください。 戦後80年も、残すところ一週間。戦闘機の代わりに「熊」が襲来する一年だった。来年こそ、まともな年になりますように。。。    動画の詩「孔雀」は、W .B.イエーツ、中期の詩集「レスポンシビリティーズ」所収。世俗的な富より美こそ、と謳う。グレゴリオ聖歌などとても歌えないが、たまには美しいものを、と原文の美麗さに乗って口ずさんだもの。お気に召していただければ幸い。  Today is Christmas Eve.  A turkey would be more appropriate, perhaps, but instead I have borrowed a photograph by my father—one that was once selected for a prefectural exhibition—and ask your forgiveness for presenting a peacock instead. This peacock, with its pure white feathers, was meant to remain unadorned. Yet during the process of making the video, I found myself tempted by color, and the work gradually leaned toward the visual. Since it is Christmas, I hope you will allow this indulgence as an offering to beauty.  Eighty years since the end of the war, with only one week left in the year. It has been a year in which “bears,” rather than fighter jets, came ru...

「カフェの日」とアリアナ・グランデ

1888年(明治21年)の今日、日本で初の本格的喫茶店が東京で開業。
(「今日」という日は、本来、一日(いちにち)しかないので、こういう言い方はあまり好まないが、便宜上、記すことにする)

漢字から「平仮名」「片仮名」を創出するなど、他国文化を自国好みにカスタマイズするのが得意な日本。日本初のカフェも、ハイカラなのは違いないにしろ、さぞ美事な和洋折衷が賞味されたことだろう。

またまたNHKで申し訳ないが(回し者ではありません)、今朝の「まいあさ」サタデー・エッセーで作家・冲方丁氏が語っていた「アリアナ・グランデの七輪事件」を聴いていて思ったことをひとくさり。

日本贔屓で有名だった彼女。いつか日本にも住みたいと日本語を学んでいたそうで、それが高じて、自身の曲「seven rings」を文字どおり「七輪」と訳し、手にタトゥーを彫った。それが、多くの日本人にバッシングされ、とうとう彼女は日本嫌いになった。冲方氏はそれを実に残念がっていた。日本だって、「天ぷら」はもともとポルトガル語で「料理する」という意味だし、「出任せ」も英語のデマゴーグから来ている。自国風に改変し、定着させている。なにも「七輪」に目くじら立てることもなかろう、と。

カフェのメニュー・ボードにあった「抹茶アイス」。よく晴れた昼下がりに、甘党の私は「けしからん!」の代わりに、「ひとつ」と注文してしまった。



*作家・冲方丁「アリアナ・グランデ 七輪事件を語る」→聴き逃し4月22日まで
サタデー・エッセー 冲方丁 4月22日 午後6時まで

コメント