穴の彼方は光輪だった
ヒトというのは
(ヒトとは限らないだろうが)
光を好むようで
足が勝手に進む
ひとりである
伴侶がいれば
ペチャクチャと
政治家の悪口でも言い合えるのに
ひとりである
スマホを取り出すが
あいにく電池切れ
(そう言えば、「貴金属厳禁」とのことだった)
怖いようで楽しみのようで
鼓動を耳に聞きつつ進む
「お母さん。私は母さんに良い子だったろうか」。。。
涙が膨れてくる
「みっちゃん。私は君に良き同志(とも)だったか」。。。
苦いものを噛み締める。
人生なんぞ糞食らえ!、と意気がってたけど
ひとり闇を歩くのは
実に心細いな
強がったって
全部剥がれるのが
闇だ
だって
闇では
服も容姿もスタイルも見えやしない
見えるのは
己れの心だけだ
そんな厄介物を
また明かりの下に晒されるのはご免だけど
やっぱり
誰かに会いたいんだ
グレン・グールドみたいに強くないのさ
タン・タン・タラララ・ランララン。。。
中身のないポケットに
両手を突っ込んで
バッハなんぞを口ずさみながら
性懲りもなく
君に会いに行く。。。
(ニュース)
世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功。日本含む国際研究グループが画像公開。4月11日
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