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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

【GHQ 焚書】瑞穂の国の未来への警鐘!『食糧戦争』から「食糧教育の重要性」を読む。

  米大臣がメディアを賑わす昨今、今に始まった事ではない戦後日本の食糧政策、とりわけ日本を日本たらしめる「米」、「稲作」への政府の考え、施策に日頃から疑問を抱いていたところ、このタイトルが目に止まった。

 丸本彰造著『食糧戦争』

 農政の専門家、鈴木宣弘氏の推薦書でもあったので、早速、国立国会図書館のデジタルアーカイブで閲覧。

 『食糧戦争』

 感銘したのは、「食糧教育の重要性」で紹介されていた、ドイツの生活食糧敎育(ドイツ產業に對する十箇條の戒律)。それを以下に原文のまま挙げる。


 ー、一銭の經費を支拂ふにもドイツ人の利益となるやう考慮すべし

二、外國品の輸入はそれだけ自國を貧窮ならしむる結果となることを忘るべからず

三、各自の金銭を決してドイツ人以外のものに利得せしむべからず

四、ドイツの工場は外國製機械を使用すべからかず

五、外國食料品を食卓に上すことは斷乎として排撃すべし

六、字を書くにはドイツのペン、ドイツのインク、ドイツの吸取紙を用ひてドイツの紙に書く

 こと を要す

七、ドイツの小麥粉、ドイツの果實、ドイツのビールのみが眞のドイツ魂を養ふものなることを知らざるべからす

八、コーヒーはドイツ製なるかドイツ植民地製に限るべし

九、衣服にはドイツの布を用ひドイツ製帽子を使用すべし

十、外人の言に迷はず戒律を破らざる様注意しドイツ製品が祖國ドイツに唯一最高の價値あることを堅く信ずべし


 最後が凄い。「ドイツ製品が祖國ドイツに唯一最高の價値あることを堅く信ずべし」
 これを、「時代錯誤」と一笑に付すことも出来よう。が、しかし、現在の日本はどうか。一体、この国の政財界は「祖国」なんてことを考えているのだろうか。考えているように見えて、実は、我が身内・我が身ファーストなのではなかろうか、と疑念を禁じ得ない。

 梅雨も早々と明け、いよいよ夏の参議院選間近。所得は伸びず、人口は減る一方の日本。内側から崩壊を招いてでもいるような、実にヤバい瑞穂の国の未来に対する警鐘が、この書に響いている気がする。

 

 



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