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注目

【白秋はロックな詩人〜北原白秋「邪宗門秘曲(ロック)」】

  北原白秋、と聞くと、真っ先に童謡のイメージを抱く。しかも、金子みすゞと並んで教科書に載るような実に優等生的名作ばかりで、荒みきった小生には退屈で仕方ない。だから、長い間ノータッチだったのだが、ふと「邪宗門」という言葉に引っかかるところがあり、「青空文庫」を閲覧してみて仰天した。かくもキレキレの白秋にお目にかかるのは、遅まきながら初めてだったのだ。童謡のイメージが見事に粉砕された瞬間だった。と同時に、ロックビートが耳に蘇ってきて、それで朗誦することにした。詩人の若き時は、なぜこうも尖っているのだろう。歳を取り名声や勲章を手にすると、鋭さはなまってしまうのか。政治にしろ芸術にしろ、「みんなに愛される」のは、結局「誰にも愛されない」ことか。「嫌われ者」が理想?  When I hear the name Kitahara Hakushu, the first thing that comes to mind is children’s songs. And not just any children’s songs, but those impeccably “model-student” masterpieces that seem to belong in school textbooks alongside the poems of Kaneko Misuzu. For a jaded fellow like myself, they were simply too wholesome to be interesting.  So for a long time, I left Kitahara completely untouched. But one day, the word Jashūmon somehow caught my attention. I looked it up on Aozora Bunko—and was astonished.  This was the first time, late though it may have been, that I had encountered such a sharp-edged, dazzlingly intense Hakushū. In that moment, my image...

【名作朗読】 ボードレール集/永井荷風訳 「死のよろこび」「憂悶」「暗黒」「仇敵」「秋の歌」「腐肉」「月の悲しみ」/『珊瑚集 仏蘭西近代抒情詩選(青空文庫)』より

 永井荷風の名訳・『珊瑚集』所収のボードレール作品全篇を朗読。19世紀パリの暗部(それこそ、実態!)を活写する「近代詩の父」の視(詩)線は、我々の生きる現代をも貫く透徹さと光る。都市の孤独を描く詩聖と文豪との共演をご堪能ください。


追記 本日7月7日は、東京都知事選投票日。立候補者数は過去最多の56人。嗚呼、19世紀の花都 Parisと現在のTokyo。。。路地裏は時空を超えて腐肉なり

底本 『珊瑚集 仏蘭西近代抒情詩選』 永井荷風(青空文庫)





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