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【12月8日に寄せて その2】中原中也「サーカス」(昭和九年) ー茶色い戦争ありました。。。 [On December 8th—Pearl Harbor Day] Nakahara Chūya’s Circus (1934): “There Was a Brown War…”

  「ゆあーん、ゆよーん」  天才詩人の残した不朽のオノマトペである。しかし、その何とも童話チックな響きとは裏腹に、その詩「サーカス」は、「戦争」というものの本質−−冷酷さ、嘘くささ、滑稽さ等々−−が、小学生でも分かる言葉で綴られている。「サーカス」は、それに踊らされている大衆なのか、当局なのか。。。この詩を収めた詩集『山羊の歌』は昭和九年が発刊年。青空文庫によると、12月10日というから、ほぼ91年前の冬だ。今の世界はどうなのか。暗い気持ちと向き合いつつ動画を作った。 “Yuaaan, yuyooon.” This is the immortal onomatopoeia left to us by a genius poet. For all its fairy-tale charm, the poem Circus in which it appears speaks of the essence of war—its cold cruelty, its falseness, its absurdity—in words that even a child could understand. Is Circus about the masses being made to dance, or about the authorities who pull the strings…? The collection that contains this poem, Goat Songs, was published in 1934. According to Aozora Bunko, the date was December 10th—so it was the winter almost ninety-one years ago. And what about the world now? I made this video while facing that darkness within myself.

劇団GIGA 野外劇「血の婚礼」(ゲネプロ)  我々(観客)は血の赴くままに進む男女の奔走に沿って園内を巡る!

 






10月15日(金)午後4時より

劇団「GIGA」による野外公演

ガルシア・ロルカ悲劇三部作完結の「血の婚礼」(ゲネ)の観劇のため舞鶴公園へ。










                        



ガルシア・ロルカ「夢遊病者のロマンセ」(会田由 訳)

緑色わたしの好きな緑色。

緑の風、緑の枝よ。

海の上には船

山の中には馬。

腰には影をおき、

娘には欄干で夢を見る。

緑の肉体、緑の髪、

冷たい銀色の眼、

緑色わたしの好きな緑色、

ジプシーの月の下で 

物みな娘を見つめているが、

娘にはそれらを見ることができない。








以下、写真を地図にそって紹介。写真番号が地図の番号。(撮影許可済)







①花婿とその母親 
 母親がフェリス家から夫と長男を殺されたことを息子に語る。因みに、息子の結婚相手は、かつてフェリス家のレオナルドと交際していた。



③フェリス家。レオナルド一家。



⑤花嫁と女中。


⑤結婚式(朝の儀式)



⑥回る世界に花婿と花嫁
 この直後、花嫁が姿を消す。



⑦ へ、追いかける人々。




⑦「必ず探し出す!」と息巻く花婿。




⑧真昼の月の予言???


⑨(道路を渡って)花婿と死神。不吉な予感。。。


⑩闇に浮かぶ二人の影。。。

12  死神が二人の男の死を。。。



13  終幕。悲嘆に暮れるひとびと。




我々(観客)は、血の赴くままに進む男女の奔走に沿うごとく公園内を巡った。目だけでなく五体で観じる、歌あり、舞いあり、の祝祭劇。ああ、人間の宿業(ごう)の、何と深く重いものか!

空間再生事業 劇団GIGA



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