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【知恵こそ武器】ロック歌舞伎「勧進帳」  Wisdom Is the True Weapon — Rock Kabuki “Kanjinchō”

  かつて、戦争資料館の館長から聞いたエピソード。招集された市民が軍服を手渡され、着てみると小さく、交換を申し出ると「お前が軍服に合わせろ!」と怒鳴られたそうだ。  役所、役人というのはそういうものだろう。「勧進帳」(能「安宅」)は、そんな「人を肩に嵌めようとする権力」の計略を知恵で乗り切ろうとする痛快劇である。しかし、その機転と裁量は、ただ一日ぼうっと過ごして育まれるものではなかろう。権力の前で怯え、平伏し、従ってしまうのが常。だからこそ、弁慶のような智勇を兼ね備えた人物に、時代を超えた憧れを抱くのかも知れない。現代で言えば、大谷翔平だろうか。。。   「弁天小僧 菊之助」  に続くロック歌舞伎の第二弾。「大恩教主の秋の月」の季節ではないが、選挙が近いともあって、制作した「勧進帳」のように、投票用紙に自分の意見を書けば無効になる。「指定の名を」というのが権力側の意向。そこに民意が反映されるのか、、、いつもの疑問である。  Once, I heard an episode from the director of a war museum. Citizens who had been drafted were handed military uniforms. When one man tried his on, it was too small. He asked for a different size—and was shouted at: “Adjust yourself to the uniform!”  That, in essence, is how bureaucracies and officials tend to work.  Kanjinchō (from the Noh play Ataka ) is a rousing tale about overcoming exactly this kind of power—power that tries to force people to fit its mold—through wit and ingenuity. But such presence of mind and judgment are not cultivated by drifting through one’...

効力喪失

効力喪失

朗読(というより、謡い)を録音するため、防音完備の公共施設にネット予約しようとしたらログイン出来ない。利用案内を読むと、「1年間、利用しなかった者は登録抹消」という注意書き。ああ、お役所の、何たる冷酷さ! 昨夜ニュースで、沖縄が春と秋の受勲対象者の申請を、「業務多忙」を理由に期限切れを犯した、と聞いたばかり。己れには甘く他者には厳しい(督促は忘れないが、還付は自己申告)。でも、それがYouTuberと並んで子供(親も)の人気職業なのだ。

日の出前、月下の草原で謳う。700年前、よくぞ、こんな節を歌ったものだ、と不思議な感覚に包まれる。謡曲は当時の流行歌の影響を受けた、との趣旨を、かつて高桑いづみ教授がNHKの「カルチャーラジオ」で語っていた、と記憶している。「令和」に入って歌われるのは、ハモることない男女アイドルのユニゾンと(稽古する暇もないほど忙しいのだ)、本場ラッパーが聴いたら「何これ?」と肩をすぼめるであろうジャパニーズ・ヒップホップ。とは言え、そのダサカッコ良さが私は好きで、作っては歌っている。味噌汁の朝食など絶対に有り得ない村上春樹の、とりわけ、短編を好むのと同様ように。。。

登ったり降りたいの体調が続いている。今日は謡のパワーでか、少しは持っている。老父は90まで運転したいらしい。元気なうちが花である。上記規定のように、利用を怠ると失効ーーなんて命ぜられかねない。「存在」は一息たりとも休ませてはくれない。きつい、というのは、存在の証拠。

喜べ! 泣きながらーー。


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